韓国プロ野球にシーズン中断の可能性…国内のコロナ感染再拡大で「最悪の事態も想定」

韓国で再び拡大傾向にある新型コロナウイルス感染症。最近では一部の宗教施設やカフェを中心に感染者が続出し、危機感が高まっている。

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こうした状況に、四苦八苦しながらシーズンを進めている韓国プロ野球も気をもんでいる。

8月18日午前0時基準で、韓国の新規感染者数は246人と集計された。特に、新規感染者246人の内、地域感染者だけで235人に上る。ソウル・京畿といった首都圏以外に、全国的に感染者数が増えていることがより大きな問題だ。

ここ数日間で一日当たりの感染者数が100~200人台と急増したことで、拡散防止への措置が取られることにますます現実味が増している。

去る7月26日から観客入場を解禁していた韓国プロ野球だが…

中央災難安全対策本部キム・ガンリプ1総括調整官は「現在のソウル・京畿の状況は去る2~3月の大邱・慶北の集団感染事態を想起させる。だが、感染の様相や防疫対応の面では、以前よりも危険な要素を持っている」と明らかにした。

大邱・慶北地域の場合は単一集団構成員を中心に感染が広がり、感染者の内訳も若者が大多数だった。しかし、今回の拡散傾向を見るとさまざまな地域と施設で集団感染が発生。礼拝や集会など不特定多数の接触が発生して広がっているため、危険要素がさらに大きいのだ。

KBOも「最悪の場合にも備えなければ」と覚悟

不安感が高まる状況で、韓国プロ野球も気が気でない。

今年初めから流行が始まった新型コロナによって韓国プロ野球はすでに大打撃を受けた。シーズン開幕は延期され、開幕後も無観客試合が続いたことで全10球団の赤字は大きく膨らんだ。

最近では観客入場の解禁がなされていたが、感染再拡大によってソウル・京畿、仁川、釜山など主要地域で“社会的距離を置く対策”が2段階に引き上げられたことで、当該地域を本拠地に置く球団は再び無観客で開催せざるを得なくなった。

8月16日、無観客のチャムシル球場で行われた斗山ベアーズ対KTウィズ

国内で感染者数が幾何級数的に増えていることから、韓国プロ野球も最悪の状況に突入してしまうのではないかと憂慮されている。

最悪の状況とは、“社会的距離を置く対策”が3段階に上方修正されることだ。この段階は、ここ2週間で一日の感染者数が100~200人以上に増えたり、一日の感染者の前日比2倍増加が週に2回以上発生したりした場合に適用される。感染経路未詳の発生件数が急激に増加した場合も、同様の適用が検討される。

“社会的距離を置く対策”が3段階に引き上げられた場合、必須的な社会・経済活動以外のすべての活動が原則的に禁止される。10人以上の集会やイベントも禁止され、プロスポーツも直ちに中断される。すなわち、3段階へと引き上げられてしまえば、韓国プロ野球は“オールストップ”状態となってしまうのだ。

韓国野球委員会(KBO)のリュ・デファン事務総長は18日、「万一の状況に備えたシナリオは準備している。感染者が減少することが最上のシナリオだが、最悪の場合にも備えなければならない。いくつかのシナリオを準備中だ。“社会的距離を置く対策”が引き上げられた場合は直ちに実行委員会を開き、対応策を決定、進行させる」と明かした。

そして、「今年初めの実行委員会では原則的に144試合を行うことで決めたが、事態が難しくなってリーグ進行が困難になれば試合数を減らすと議論したことがある。最も心配なのは、試合数を減らしたときに球団別で有利不利が生じることだ。その部分を最小限に抑える方法を考えている」と述べた。

コロナ禍でかろうじてシーズンを行っている韓国プロ野球は今、リーグ中断という最悪の状況に直面する可能性が高まっている。

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