大谷に「わざとぶつける」発言の韓国人投手、タイガース傘下で再挑戦 強豪球団で悲願のメジャー昇格なるか

2025年06月26日 スポーツ一般 #MLB #野球

かつて大谷翔平への「故意死球」発言騒動で物議を醸した韓国人投手コ・ウソクが、ア・リーグ中地区首位のデトロイト・タイガース傘下マイナーで再挑戦に乗り出す。

【炎上】コ・ウソクの「大谷に故意死球」発言

マイナーリーグ公式サイトによると、コ・ウソクが6月23日にデトロイト・タイガースとマイナー契約を締結したことがわかった。

現地では「タイガースがリリーフ陣補強のためコ・ウソクとマイナー契約を結んだ」と報じられており、すでにAAAのトレド・マッドヘンズに合流しているという。

物議発言もあった“韓国屈指のクローザー”

そもそも、コ・ウソクは“韓国屈指のクローザー”と呼ばれた有力選手だった。

今季メジャーで活躍するイ・ジョンフ(サンフランシスコ・ジャイアンツ)やキム・ヘソン(ロサンゼルス・ドジャース)と同世代の26歳。高校卒業後の2017年にLGツインズでプロデビューすると、3年目の2019年に韓国プロ野球史上最年少(21歳1カ月7日)でシーズン30セーブを達成した。2022年には42セーブでセーブ王を獲得し、史上19人目となる通算100セーブにも到達した。

韓国代表としても2019年プレミア12、2021年東京五輪、2023年WBC、杭州アジア大会などに出場。なかでもWBCでは、大会前にとある韓国メディアとのインタビューで大谷翔平との対戦について問われ、「いざ登板したときに投げるところがなければ、痛くないところに当てなければならない」と“故意死球”を示唆した発言が日韓で波紋を呼んだ。

後日、コ・ウソクは「(最初は)“真ん中に強く投げたい”と話したら、(当時の記者から)“もう少し面白く話してほしい”と伝えられた」と誤解があったことを釈明したものの、望まぬ形で注目を集めてしまったのは事実だ。

その後、2023年は当時所属したLGでも負傷に苦しんだが、最後はチームの29年ぶり韓国シリーズ制覇に貢献し、自身も胴上げ投手に。シーズン終了後にはポスティングシステムを利用したMLB挑戦を表明し、2024年1月にサンディエゴ・パドレスと2年総額450万ドル(約6億4000万円)の契約を結んだ。

コ・ウソク
(写真提供=OSEN)コ・ウソク

メジャー昇格なく、マイナーでも放出の憂き目に

だが、渡米後は苦難の連続だった。

まず、加入直後の同年3月に行われた「MLBワールドツアー・ソウルシリーズ」ではパドレスの一員として来韓するも、開幕戦当日にマイナー降格が発表され、AAでシーズンをスタート。5月にはマイアミ・マーリンズにトレードされたがメジャー昇格の機会はなく、同月中にDFA(事実上の戦力外通告)となってしまう。

以降はマーリンズ傘下マイナーに残り、計44試合登板で4勝3敗4ホールド3セーブ、防御率6.54という成績で1年目を終えた。

今季はマーリンズの春季キャンプに招待選手として参加し再起を図ったが、そこでも悲運が襲った。今年2月、ウェイトルームでタオルを使ったシャドーピッチング中に利き手の右手人差し指を骨折してしまったのだ。

この影響でオープン戦に一度も登板できず、3月に再びマイナー降格。以降、リハビリを経て5月にルーキーリーグで実戦復帰し、6月にはAAAで登板機会を増やしていたが、同月18日に放出が発表されていた。

コ・ウソク
(写真提供=OSEN)コ・ウソク

放出直後には韓国復帰の可能性も報じられたが、そんな彼の獲得に動いたのがタイガースだった。チーム内でジャクソン・ジョーブやリース・オルソン、ジェイソン・フォーリー、アレックス・ラングリリーフ陣に負傷者が続出したこともあり、以前から注視していたコ・ウソクに白羽の矢が立ったという。現地メディアも「チーム状況とタイミングが絶妙に噛み合った契約だ」と伝えている。

『スポーツソウル』野球班によると、コ・ウソクについて古巣LGのチャ・ミョンソクGMは「彼とは連絡を取っていない。復帰の意思はないと見ている」と伝えた。このコメントからも、コ・ウソク本人はメジャー挑戦を続ける意思があることがわかる。

タイガースはここまで50勝31敗でア・リーグ中地区の首位に立ち、メジャー全体でも勝率6割超を誇る強豪だ。渡米から約1年半、アメリカの地で苦難を重ねるコ・ウソクだが、新天地で悲願のメジャー昇格を果たせるかに注目したい。

◇コ・ウソク プロフィール

1998年8月6日生まれ。韓国・仁川出身。身長180cm。韓国のプロ野球選手。デトロイト・タイガース傘下マイナーAAAトレド・マッドヘンズ所属。高校卒業後の2017年にLGツインズでプロデビュー。2019年に韓国プロ野球史上最年少30セーブ(21歳1カ月7日)達成、2022年に42セーブでセーブ王に輝き、韓国プロ野球史上19人目の通算100セーブ到達。2024年1月にサンディエゴ・パドレスと契約するも、開幕直前にロースターを外れ、メジャー昇格なく同年5月にトレードでマイアミ・マーリンズに移籍も、同月31日にDFAとなった。2025年6月、デトロイト・タイガースとマイナー契約。韓国代表では2019年プレミア12、2021年東京五輪、2023年WBC、杭州アジア大会に出場。2023年1月、元中日ドラゴンズのイ・ジョンボム(李鍾範)の娘で、イ・ジョンフ(サンフランシスコ・ジャイアンツ)の妹イ・ガヒョンと結婚した。

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