再び新型コロナ感染拡大の韓国…開幕したプロ野球KBOリーグの苦悩とは

新型コロナウイルスの脅威が落ち着いていた韓国で、再び感染拡大の恐れが浮上している。

ソウル梨泰院(イテウォン)のクラブで発生した集団感染に、開幕したばかりの韓国プロ野球KBOリーグも緊張感を隠せない。

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去る5月5日、世界中の注目を集めて開幕したKBOリーグは、早ければ5月下旬から観客を迎え入れる計画を立てていた。文在寅(ムン・ジェイン)大統領も最近、「プロ野球開幕によって国民がスポーツを観戦できるという希望を持つようになった。できるだけ早く国民が球場を訪れ、スポーツを満喫できることを期待している」と後押しした。

ところが、ゴールデンウィーク期間中に新型コロナ感染者が梨泰院や江南(カンナム)など、ソウル中心部の遊興店を行き来していたことが発覚し、再び感染拡大の懸念が高まった。

「無観客試合の期間が長くなるしかない」

実際に疾病管理本部が5月10日正午基準で集計した新型コロナ新規感染者数は、ソウル30人、京畿(キョンギ)14人、仁川(インチョン)6人などを含め、全国54人だ。

高強度にソーシャルディスタンス(社会的距離)を保つ対策から、“生活防疫”へと転換したものの、わずか4日で新規感染者数が50人台に急増してしまった。

KBOキム・シジン競技運営委員長は同日、蚕室(チャムシル)球場で行われた斗山ベアーズとKTウィズの試合を控えて「地域社会で感染が拡大すれば、無観客試合の期間が長くなるしかない。野球を渇望しているファンは多いが、早く試合を観戦してもらうことができず、残念だ」と話した。

無観客試合で開幕した韓国プロ野球

彼は「感染拡大の推移とは別に、韓国野球委員会(KBO)を含む10球団も拡散防止のために対応マニュアル通りに努力している。しばらく対応強度を高めることがあっても、選手団から感染者が発生しないよう防疫に神経を使う」と強調した。

“新型コロナ時代”、監督官の仕事ははるかに増えた。まず出勤時間を早めなければならない。キム委員長も同日の試合開始3時間30分前に球場に到着し、対応マニュアルの点検に忙しい時間を過ごした。

彼は「遠征チームが球場に到着すると、保安要員がどのくらい配置されたか、選手団の動線に部外者との接触を遮断するバリケードを3m以上離れて設置したかなどを点検する。選手団の発熱チェック過程も直接見ながら、事前に登録した人と変わった点はないかなども入念に調査している」と説明した。

細かく厳しいチェックで万全を期すが…

実際KTウィズの選手たちは、中央出入口を通じて球場内に入る際、あらかじめ作成された個人情報と問診票を提出して発熱チェックまで終えてから、ダッグアウトに向かった。

キム委員長は「開幕前日、遠征チームの選手団がバスから降りてダッグアウトに行くまで24分ほどかかった。選手一人ひとりの情報と問診票をいちいち記載していると、時間がかかるため、2日目からは宿泊施設であらかじめ作成し、人員のチェックだけするように改善した」と耳打ちした。

入場前に発熱チェックを受ける選手たち

ホームチームは、トレーナー2人が選手の出勤のたびにチェックし、監督官に提出するようにした。

蚕室だけでなく、キウム・ヒーローズやLGツインズ、KTウィズ、SKワイバーンズなど首都圏を本拠地としたチームは、特に感染拡大の推移に神経を尖らせている。選手だけでなく、球場に出入りする関係者1人に疑わしい症状が出るだけでも、リーグ中断という最悪の状況に陥る危機感があるからだ。

キム委員長は「政府の防疫対策に歩調を合わせるだけでなく、KBOリーグとして先制的な緊急体制をとるしかない。選手団の安全が担保されてこそ、ファンも球場に来ることができるのではないか。ファンを少しでも早く迎えるために監督官だけでなく、審判、球団関係者全員が最善を尽くしている」と強調した。

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