「お互いに譲歩したと思えば良い。我々が損をしない線で合意がなされた」
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過程は順風満帆ではなかったが、結果はハッピーエンディングに近い。韓国プロ野球がアメリカ最大のスポーツチャンネルESPNを通じ、アメリカ全域で生中継される。
韓国野球委員会(KBO)とESPNは去る5月4日、放映権の締結を発表した。
KBO関係者は5日、「アメリカのESPN、そして日本のSPOZONEと、2020シーズンの全体契約を結んだ。今シーズンいっぱいは、韓国プロ野球の試合がアメリカと日本で生中継される予定だ」と明かした。
実際、ESPNは契約締結と同時に今週の中継スケジュールも発表した。アメリカ東部時間を基準に、デーゲームの場合は午前1時、ナイターの場合は午前5時から生中継がされる。ESPNは生中継以外に録画中継の日程も確保し、韓国プロ野球を積極的に放送する計画だ。
韓国プロ野球史でも過去にない出来事だ。ESPNはアメリカ国内での有料加入者だけで1億人に達するほどに大規模なスポーツメディアである。アメリカでは“スポーツと言えばESPN”といっても過言ではない。
ESPNはニューメディア時代の到来に合わせてストリーミングサービスに注力し、スマートフォンやPCからの視聴者も多数確保した。ESPNが中継するメジャーリーグ(MLB)の試合の場合、国内の視聴者数は200~300万人を記録することもある。ポストシーズンになれば、視聴者数は2倍以上に膨らむ。
KBO関係者は「アメリカですべてのスポーツが中断されたことで、ESPNも深刻な状況を迎えている。かなり良くなかったと聞いている。韓国プロ野球が解決策になることを期待している」と明かした。
交渉過程で最も大きな足かせとなっていた“受信料負担問題”が解決されたことが、劇的な契約締結へとつながった。
ESPNは当初、韓国プロ野球の海外放映権を保有する『Eclat』側に受信料の負担を要求し、放映権費用については今後発生する広告費で支払うことを提案した。
この提案に、KBOと『Eclat』は「損を被りながら放映権を渡すわけにはいかない」と対立。
KBO関係者は契約の内訳について「無料ではなく有料契約だ。受信料の負担はESPN側が担当することで決まった。韓国プロ野球の中継で発生する広告収益の一部も、我々に支払われると聞いている」と話すと、「交渉過程でお互いに譲歩したと思えば良い。我々が損をしない線で合意がなされた」と続けた。
ひとまず、ESPNは『Eclat』自局のSPOTVから映像を提供してもらい、アメリカで韓国プロ野球を中継する。なお、ESPNは今回の契約で、今シーズンいっぱいの韓国プロ野球の全米中継を確保した。アメリカ国内の他局が韓国プロ野球を中継する場合、ESPNに別途費用を支払う必要がある。
ESPNからすれば、中継費用を最小化し、今後収益が生み出される可能性が開けている。
ようやく放映権契約が成立したこともあって、ESPNは積極的に韓国プロ野球を宣伝している。
去る5月4日からは韓国プロ野球の歴史や10球団の特徴を詳しく伝えるなど、いわゆる“韓国プロ野球ブーム”の展開を図っている。
MLBの現役スーパースターであるムーキー・ベッツ(27・ロサンゼルス・ドジャース)も、自身のSNSで韓国プロ野球を通じてアメリカに野球が戻ってきたことを両手を広げて歓迎していた。
全世界の注目が集まる中、韓国プロ野球は144試合の長いマラソンがスタートした。
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