MLBで初めて5回を投げたロサンゼルス・ドジャースの佐々木朗希(24)に韓国メディアも注目している。
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佐々木は4月13日(日本時間)、本拠地ドジャー・スタジアムで行われたシカゴ・カブス戦に先発登板し、5回4被安打(1被本塁打)、2四球、3奪三振、1失点で敗戦投手となった。
初回は先頭のイアン・ハップ(30)を一ゴロに打ち取り、カイル・タッカー(28)と鈴木誠也(30)も凡退させた。2回はマイケル・ブッシュ(27)に先制ソロ本塁打を浴びたが動揺することなく、ダンスビー・スワンソン(31)を三振に、ジャスティン・ターナー(40)とニコ・ホーナー(27)をそれぞれゴロで抑えた。
3回は先頭のピート・クルーアームストロング(23)を左飛に仕留めたが、カーソン・ケリー(30)を四球で塁に出すと、ハップに安打を許し、タッカーにも四球を与えて一死満塁のピンチを招いた。それでも鈴木を二直に打ち取り、ブッシュの打球は中堅手アンディ・パヘス(24)の好守に救われて無失点で切り抜けた。
以降、4回を三者凡退で切り抜けた佐々木は、5回に一死走者なしからケリーとハップに連打を浴びたが、後続のタッカーを三飛、代打ミゲル・アマヤ(26)を左飛に抑えピンチを脱した。そして、6回よりベン・カスペリアス(26)にマウンドを譲り、佐々木は同日の登板を終えた。
その後、ドジャースはリリーフ陣が崩れ0-16の大敗を喫した。ミゲル・ロハス(36)が野手登板し、2回5失点するほどの大差だった。ドジャースが本拠地で16失点かつ無得点で敗れたのは球団史上最悪の記録となった。
日本プロ野球で通算64試合(394.2回)に登板し、29勝15敗、防御率2.10を記録した佐々木は、日本球界屈指のエースの一人として期待を背負い、昨冬にポスティングを通じてMLB挑戦を表明した。多くの球団が獲得に乗り出したなか、彼はドジャースを選び、今年1月に契約した。
しかし、シーズン序盤の佐々木は期待に応えきれていない。東京シリーズでMLBデビューを果たすもカブス相手に3回1被安打、5四球、3奪三振、1失点にとどまり、以降の2試合でも5回を投げ切れなかった。3試合で計11個の四球を与えるなど、打者との対戦に苦しむ様子を見せた。
苦戦が続いた佐々木だが、今回のカブス戦で初めて5回を投げ切ることに成功した。四球は2つあったものの、カブス打線を効果的に封じて失点を最小限に抑えた。
同日は81球を投げてストレート47球、スプリット23球、スライダー11球を使い分け、ストレートの最速は158.2kmを記録した。
だが、チームの大敗によってMLB初黒星を喫することになった。これで佐々木は今季4試合(13.2回)の登板で0勝1敗、防御率3.29となった。
ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は試合後のインタビューで、「佐々木には前回登板(6日のフィラデルフィア・フィリーズ戦)の良い流れが続くことを期待した。今夜の佐々木の投球は明らかに希望のある要素だ。彼がコンディションを上げてさらに長いイニングを消化し、ストライクを投げ、三振を取り、凡打を誘導した点だ」と佐々木の投球を評価。
「落ち着いた朗希の姿を見ることができて良かった。今日は本当に鋭さがあった。今日の試合をきっかけに前へ進むことができる」と、佐々木の好投を同日の大敗の中の“救い”と位置付けていた。
(記事提供=OSEN)
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