「東京五輪じゃなくても…」韓国人メジャーリーガーの“国家代表”への切なる思い

「選手として必ず成し遂げたいこと」

韓国人メジャーリーガー、チェ・ジマン(29、タンパベイ・レイズ)の目標のひとつは、韓国代表になることだ。

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長いマイナーリーグ時代を乗り越え、メジャーリーグの舞台でプレーするが、韓国代表ユニホームを着るのは彼の長年の宿願といえる。若い頃から他国で生活してきたチェ・ジマンにとって、同じ言語、同じ文化を共有する韓国選手たちと一緒に汗を流した日々は遠い過去だ。

「韓国の選手たちと一緒にプレーしたのは、もう10年も前のこと。年を取ったからか、孤独感が常にあった」と明かした理由だ。

「プレミア12でも希望した」

2019年に行われたプレミア12でも、着実に出場意思を明らかにした。当時、野球韓国代表キム・ギョンムン監督がラブコールを送って代表チームの意思を伝えたが、さまざまな理由で合流は叶わなかった。

チェ・ジマン

その無念を抱きながら韓国の試合を現地で観戦したのだが、韓国ファンに囲まれ、思わぬミニサイン会を行うことになったりもした。

チェ・ジマンは「国際大会であればいつでも出たいと思っている。種目に関係なく、選手であれば国家代表になりたいと思うのが当然だ」とし、「僕もその栄光を抱きたいが、まだ達成できずにいて残念だ」と話した。

2度目のフルタイム出場を目指す新シーズンを控えた現在も、「国家代表」は彼のバケットリストのひとつだ。たとえオリンピック出場でなくても、代表チームに合流できるだけでいいというのがチェ・ジマンの考えだ。

「東京五輪ではなくても…」

最近、新型コロナウイルスの影響で、所属するタンパベイ・レイズをはじめ、ほとんどのメジャーリーグ球団がトレーニング施設を閉鎖し、すべてのスケジュールが全面中断となった。メジャーリーグだけでなく、2020年7月に開催予定だった東京五輪まで1年延期された状況だ。

東京五輪の韓国代表予備エントリーリスト(111人)に名前を挙げ、期待を集めたチェ・ジマンは、「オリンピック代表でなくても(国家代表入りは)選手として必ずやり遂げたいと思うこと。プレミア12やワールド・ベースボール・クラシック(WBC)などの国際大会では、常に国家代表を務めてみたかった」と、切実な思いを表わした。

「フリーエージェント(FA)でチームが変わるたびに、契約する時、“国家代表出場許可”を頼んでいる」と説明するほど、代表入りへの思いは強い。幸いなことに、タンパベイ・レイズもチェ・ジマンの選択と夢を全面的に支持している。

彼は「プレミア12のときも所属チームは、僕の意思を快く承諾してくれた。アジア大会のときからずっとアピールしてきたので、球団はいつもOKをくれる」と感謝を伝えた。

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