“土下座スケーター”の汚名返上、韓国キム・ボルムの実力は変わらなかった【インタビュー】

2018年11月27日 スポーツ一般

「今の喜びを味わう時間は、それほど長くはないようだ」

去る2月、韓国国民から後ろ指を指された小さな女性アスリートが、その9カ月後に金メダルを手に帰国した。2018-19国際氷上競技連盟(ISU)スピードスケートワールドカップ第2戦の女子マススタートで、金メダルを獲得したキム・ボルム(25)だ。

11月17日に日本で行われた第1戦の帯広大会で銅メダルを獲得した彼女は、去る11月24日の第2戦・苫小牧大会で表彰台の最も高いところに立った。ワールドカップは世界的な選手たちが毎シーズン6回(1~5回+ファイナル)集まって技量を競う大会だ。キム・ボルムは、今回の第1戦、第2戦の連続入賞で、平昌五輪の痛みを少なからず癒やした。そのときの涙を拭くことができた。

キム・ボルムは2月の平昌五輪マススタートで、日本の高木菜那に続き銀メダルを獲得した。しかし、その数日前に行われた団体パシュートの準々決勝での“ノ・ソンヨンいじめレース”によって世論の非難を受けた。彼女を韓国代表から除名するよう求めた国民請願が、あっという間に署名60万人を突破するほどだった。

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その数日後に食事もとれない最悪のコンディションでマススタートに出場し、銀メダルを獲得したが、オリンピック後は精神科の治療まで受けながら困難な日々を送った。去る5月、文化体育観光部が「女性マススタート予選で特定の選手を故意に締め出す動きはなかった」という結果を発表し、事態は収拾に向かった。

平昌五輪・女子マススタートで銀メダルを獲得したものの謝罪するキム・ボルム

困難はあったが、キム・ボルムの実力は変わらなかった。彼女は心を入れ替えて、再びリンクに戻ってきた。実力で自分自身の存在感を知らしめた。

苫小牧大会を終えてキム・ボルムが韓国に帰国した11月26日、『スポーツソウル』は仁川国際空港で彼女とのインタビューに成功。キム・ボルムは「スケートから逃げるのではなく、ぶつかりながら打ち勝ちたかった」という言葉で、逆境に屈しないことを約束した。

以下、キム・ボルムとの一問一答。

――ワールドカップ第1戦、第2戦と結果を出した。

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