“土下座スケーター”の汚名返上、韓国キム・ボルムの実力は変わらなかった【インタビュー】

2018年11月27日 スポーツ一般

今シーズンはしっかりとした準備をできなかった。だから期待せずにいた。与えられた環境で最善を尽くそう決心していたが、思ったよりも良い結果が出て良かった。

――コンディションは良くないのか。

コンディションや体力面を最高の状態と比較すると、今は大きな差があると思う。シーズン序盤の1~2試合は、経験とノウハウである程度、こなすことができるだろう。しかしシーズン後半に行くほど体力が落ちる。そんな準備不足が今後は出てしまうかもしれないと考えている。なるべくしっかりと準備をしていきたい。

――トレーニングの始動がかなり遅かったと聞いている。

9月の後半からだった。例年であれば5月から始める。4~5カ月遅れてトレーニングを始めたことになる。ただもう始まったのだから、一生懸命やるだけだ。

――マススタートは、他国の選手たちのレベルも上がっている。

数年前と比較した場合、マススタートを理解して試合に勝つことを知っている選手が増えたようだ。以前は最後のスパート時、先頭圏に選手3~4人がいたが、今は7~8人が同じように走る。時間の経過とともに、レースが難しくなるようだ。研究して努力しなければならない。新しい試みが必要だろう。

仁川国際空港でインタビューに応じるキム・ボルム

――今シーズンの目標は?

ワールドカップの成績が良いと、その分、多くの牽制も受ける。でもあまりさまざまな状況も考えず、試合一つひとつを大切にしたい。目標は、残りのワールドカップ(3試合)で良い結果を出して、ランキングを維持すること。最終的な目標は、2019世界距離別スピードスケート選手権大会(2019年2月7~10日、ドイツ・インツェル)で結果を出すことだ。

――女子マススタートは日本の選手が強い。

そもそも日本の選手は1500mや3000mなど、他の種目でも強い。マススタートだけを見ると、強い選手2人がいるので、さらに強そうだ。高木菜那(平昌五輪金メダリスト)もそうだが、佐藤綾乃もワールドカップ1位などがある。

――今年の夏をどう記憶しているか。

またスケートを始めるまで、いや、そう決心するまでがとても大変だった。スケートを1日、2日としながら少しずつ回復したようだ。時間が経つにつれて、厳しい状況から逃げるのではなく、ぶつかって打ち勝とうと思うようになった。私はスケート選手だ。スケートから逃げれば、私の価値が消えるだろう。幸いなことに、周りからも多くの励ましをもらった。だから再び韓国代表になることができた。ワールドカップでも良い結果を出せた。

――今回の2大会連続のメダルは、自分に打ち勝った結果だと思うか。

銅メダルを取ってから、すぐに第2戦があった。1週間後には、ワールドカップ第3戦と第4戦(ポーランド、オランダ)がある。今の喜びを味わう時間は、それほど長くはないようだ。

前へ

2 / 2

次へ

RELATION関連記事

RANKINGアクセスランキング

PHOTO写真

TOPIC「BTS」特集