韓国のフィギュアスケート選手チャ・ジュンファン(23)が、国際オリンピック委員会(IOC)選手委員への立候補を表明した。
韓国では2月18日、韓国氷上競技連盟による「四大陸フィギュアスケート選手権2025」に出場する韓国選手団のメディアデーが行われた。
韓国フィギュアは最近まで行われたハルビン冬季アジア大会で、史上初の男女シングル金メダル独占に成功した。女子シングルではキム・チェヨン(18)が金メダルを獲得し、男子シングルではチャ・ジュンファンが初の金メダリストとなった。チャ・ジュンファンは今回の金メダル獲得で兵役免除となる。
この勢いのまま参戦する四大陸選手権は、本日(2月19日)から23日にかけて韓国・ソウルの木洞(モクドン)アイスリンクで開催される。韓国での四大陸選手権開催は2020年以来、5年ぶりだ。
同日のメディアデーには、冬季アジア大会金メダリストのチャ・ジュンファン、キム・チェヨンのほか、男子シングルのイ・シヒョン(24)とキム・ヒョンギョム(18)、女子シングルのユン・アソン(18)とイ・ヘイン(19)、アイスダンスのイム・ヘナ(20)、クォン・イェ(23)ペアが参加した。アイスランド出身のクォン・イェは昨年12月、法務部の特別帰化によって韓国国籍を取得した。
男子フィギュアの看板スターとしてアジア大会金メダルを獲得したチャ・ジュンファンは、「5年ぶりに国内で開かれる四大陸選手権に出場できて嬉しい。調子を上げ続けていたが、韓国で大会が開かれるので、素晴らしい姿をお見せできるよう努力したい」と笑顔を見せた。
また、「先週の冬季アジア大会で良い成績を出すことができて嬉しい。連続で大会を戦うので疲れることもあるが、多少の経験があるのでしっかり準備している」とし、「韓国で開かれるだけに、今まで以上に満足できる試合をしたい」と強調した。
そんなチャ・ジュンファンは今回、IOC選手委員候補に正式登録した。韓国でのライバルは男子ボブスレー選手のウォン・ユンジョン(39)だ。
チャ・ジュンファンとウォン・ユンジョンは、IOC選手委員候補評価委員会の非公開面接を通じてどちらかが最終候補に選ばれる。評価委員会は大韓体育会の選手委員会及び国際委員会関係者など、評価委員9人で構成されている。
現在のIOC選手委員に韓国国籍のメンバー。過去には元男子テコンドー選手のムン・デソン(48)が2008年北京五輪で初めて選出され、大韓体育会の会長選当選者で元男子卓球選手のユ・スンミン(42)も2016年リオ五輪時に選出された。
しかしその後、韓国からの委員選出はなく、2024年パリ五輪で女子ゴルフ選手のパク・インビ(36)が立候補したが惜しくも落選した。
韓国国籍の冬季スポーツ選手がIOC選手委員に当選したことはない。チャ・ジュンファンとウォン・ユンジョンのどちらにしても、今回当選すれば初の快挙となる。
評価委員会は2月26日の審査を経て、28日までに最終候補1人を委決する。今回選定される選手委員候補者は、2026年ミラノ冬季五輪期間中に実施予定のIOC選手委員選挙に出馬する。
なお、日本では元フェンシング選手の太田雄貴氏が2021年東京五輪時に日本人初の選手委員当選を果たし、2028年ロサンゼルス五輪までの任期で委員を務めている。
(記事提供=OSEN)
◇チャ・ジュンファン プロフィール
2001年10月21日生まれ。韓国・ソウル出身。身長178cm。趣味は音楽、映画鑑賞。韓国のバラエティ番組で東方神起のユンホと共演したこともある。その長身と甘いマスクから海外でも人気が高く、愛称は「ベイビージュン」「ジュンリエット」「チャーミングジュン」など。2022年北京冬季五輪では韓国男子フィギュア史上初となる5位入賞を果たした。ジュニア時代にはK-POPボーイズグループENHYPENのメンバー、ソンフンと同時期に活躍していたというエピソードも。2022年12月の『SBS歌謡大典』ではソンフンとのコラボステージを披露して注目を集めた。
■【写真】「胸キュン不可避」チャ・ジュンファンの“王子様SHOT”
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