ベスト8、準決勝で力を蓄えて、決勝で疲労する日本やイランを制圧せよ。
秋に行われたAマッチ6戦を3勝3分の負けなしで乗り切ったサッカー韓国代表への期待が高まっている。1960年以降、果たせていない“アジアチャンピオン”の夢が現実的になっている。
韓国サッカーの悲願を達成するための最後のハードルは、結局のところ日本かイランだろう。アジア3強のリハーサルが終わっていく。今こそアジアのライバルと決着をつけ、優勝トロフィーを高く掲げるときだ。
パウロ・ベント監督率いる韓国代表は、9~11月のAマッチ6戦を無敗で終え、内容面でも十分な合格点を得た。世界の強豪ウルグアイやチリにはじまり、北中米の伏兵であるコスタリカやパナマ、そしてアジアのオーストラリアやウズベキスタンと戦い、3勝3分とした。計13得点で、1試合当たり2ゴール以上の計算になるし、失点はわずかに計4点。ロシアW杯のメンバーを中心に、アジア大会の優勝メンバーを新たに加えた。
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ベント監督が最初の目標にとらえたアジアカップまで、残り45日。 4年に1度のアジア最強を決める大会で、優勝国にはFIFAコンフェデレーションズカップの出場権が与えられる。韓国は1956年と1960年に2連覇したものの、その後は1度も優勝していない。準優勝4回(1972、1980、1988、2015年)、3位4回(1964、2000、2007、2011年)と上位にいながら、最後の最後に敗れてきた。パク・チソンとイ・ヨンピョが代表引退の舞台に選んで挑戦した2011年のカタール大会でも、結果は3位だった。
アジアカップ優勝は、簡単な道のりではない。それでもロシアW杯で見せたパフォーマンス、その後に行われたAマッチの結果などを総合して見ると、韓国を優勝候補の筆頭と評価してもおかしくないだろう。現在の韓国はホームとアウェー、レギュラーとサブ、攻撃と守備を問わずバランスが良い。ベテランのキ・ソンヨンがアジアカップ優勝を強く意識するなど、モチベーションも良くなっている。
ただし、いくつかのライバルとの激戦は避けられない。SBSチャン・ジヒョン解説委員は「ロシアW杯でアジア勢として唯一ベスト16入りした日本、アジア諸国でFIFAランキングが最も高いイランと、3強を成すのではないか。その後にディフェンディングチャンピオンのオーストラリアや、以前の姿を取り戻しつつあるサウジアラビア、開催国UAEなどが続くといえる」と分析した。
日本、あるいはイランと最後の勝負を繰り広げる可能性が高いという意味だ。
日本は今秋のAマッチ5戦を4勝1分とし、ロシアW杯16強入りから上昇を続けた。ウルグアイ戦を4-3で制すなど、1試合当たり3ゴールという爆発力を持っている。森保一監督と20代前半のヨーロッパ組の選手の調和が大きなプラス要因となっている。“韓国キラー”であるイランも、Aマッチ4戦を負けなしの3勝1分とした。特有の鉄壁守備を前面に出して、4試合を2失点で終えている。
韓国は組み合わせもいい。