グループC(フィリピン、キルギス、中国)を1位通過すれば、ベスト16で他グループ3位と対戦し、ベスト8でサウジアラビア、準決勝でUAEもしくはウズベキスタンと戦うことになると予想される。中東諸国はホームの利点を生かして戦うだろうが、韓国が本来の実力を発揮すれば勝利は近い。
一方で日本とイランは、オーストラリアやカタールなどとベスト8、あるいは準決勝で対戦することになりそうで、勝ち上がれるのは1チームだけという厳しさがある。
それでも障害はある。今回のアジアカップが中東の天気を踏まえて、1月に行われることが予想のつかない変数だ。韓国など東アジアのリーグがオフシーズンなので、選手たちのコンディションが最も悪い時期に当たる。主要選手たちは去年の冬もロシアW杯に備えて冬合宿とAマッチを行っており、休まなかった。疲れが残っていても仕方がない。
韓国の最近の傾向を見ると、先発メンバーの6~7人が日中韓でプレーする選手で構成されている。それに対して日本は欧州組の割合が70~80%で、冬の大会というデメリットが減る。イランは自国リーグが冬も行われているため、選手のコンディションサイクルがむしろ上昇する時期だ。
何よりも韓国は、グループリーグを1位通過することが必要条件といえる。もし中国に敗れて、グループ2位となった場合、日本やイランとベスト8で対戦することになるだろう。優勝のためにはグループリーグから油断してはならない。