韓国で広がる“共助”の輪…新型コロナ治療のため、サッカー韓国代表練習施設が提供されることに

韓国サッカー協会(KFA)が、京畿道坡州市の国家代表トレーニングセンター(NFC)を新型コロナウイルス感染症の治療施設として提供することを決めた。

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KFAは保健福祉部と討議し、来る3月25日からNFC本館の施設を新型コロナ感染者のための生活治療センターとして提供する。ただし、保健福祉部との最終討議によって、入所日は変更となる可能性もある。

施設の提供期間は最短1カ月から最長2カ月と予定されている。提供終了後は1~2週間で防疫及び再整備を行い、原状復帰する。

(写真提供=韓国サッカー協会)国家代表トレーニングセンター

治療施設として提供される空間は、NFC本館の1階から4階までとなる。2階は医療スタッフが使用し、3階と4階は新型コロナ感染者が使用する。大講堂や医務室など、一部の施設は統制される。

「軽症の感染者が回復に専念できる環境を」

KFAは新型コロナで苦痛を被っている国民を救うべく、全職員がアイデアを出し合った。去る3月17日には新型コロナの感染拡大に伴う血液不足を解決するため、全職員が献血活動にも参加していた。

また、韓国代表選手がトレーニングを行うNFCを、治療施設として提供する方案も検討された。KFAの提案に対し、防疫当局側も積極的な協力姿勢を見せ、今回の施設提供が決まった。

韓国サッカー協会のチョン・モンギュ会長

KFAのチョン・モンギュ会長は「国が危機にある今、韓国サッカー協会が貢献できる方案を多角的に考え下した決定だ。選手の招集が不可能な今、NFCを治療施設として活用することが正しいと考えた」と経緯を明らかにした。

そして、「軽症の感染者が心置きなく回復に専念できる環境を提供できるよう準備を進めたい」と付け加えた。

韓国では3月23日時点で新型コロナ感染者数が計8961人、死者が111人となっている。

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