ちょうど「23週」、「161日」ぶりのリターンマッチだ。韓国Kリーグ1(1部)3連覇を目指す蔚山(ウルサン)HD FCは、”横浜の悲劇”の雪辱を晴らすことができるだろうか。
蔚山は10月2日、横浜国際総合競技場で行われるAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)リーグステージ第2戦で横浜F・マリノスと対戦する。
蔚山はいつになく勝利への意欲に燃えている。今年4月24日、同じ場所で行われた前回大会のACL準決勝第2戦で雨中の死闘の末にPK戦で敗北を喫し、決勝進出に失敗したからだ。
ホン・ミョンボ監督(現・韓国代表指揮官)が率いた当時の蔚山は、横浜FM相手にホーム第1戦で1-0と辛勝したが、1週間後のアウェイ第2戦は前後半90分で2-3と敗れた。2戦合計スコア3-3で延長戦を戦ったが、一人少ない相手にPK戦まで持ち込まれ、最終的に敗戦を喫した。
蔚山はすでに2025年開催のクラブワールドカップ(W杯)出場が確定していたとはいえ、内心はアジア王座を狙っていただけに、あまりにも悔しい敗退だった。
横浜FMは前回ACLの準優勝チームだが、現在の流れは良くない。
直近のリーグ戦で3連敗に陥っている。ACLEと天皇杯を含め、直近の公式戦6試合で1勝5敗だ。特に去る9月17日、光州(クァンジュ)FCとのACLE初戦で3-7の大敗を喫したのに続き、22日に行われたサンフレッチェ広島とのJ1リーグ第31節も2-6と大量失点で敗れた。蔚山戦直前のFC東京との第32節も、1-3の逆転負けに終わった。
最近の6試合で相手に22ゴールも奪われている。一試合当たり平均3.6失点と守備陣の苦戦が目立つ。
横浜FMは4バックを用いる。DF永戸勝也(29)、DFエドゥアルド(31)、DF畠中槙之輔(29)、DF松原健(31)が主力要員だ。
彼らは約半年前、蔚山と対戦したときもプレーした。しかし、中盤3列目との調和はもちろん、最近は苦しんでいる様子が伝わる。
ただ、蔚山も最近は攻撃陣の“伸び悩み”が見える。
9月以降、横浜FM戦前までの公式戦4試合で合計3ゴール。1試合当たり平均1ゴールにも満たない。そのうち、PKを除き流れの中で決めた得点は2ゴールだ。
それだけに、7月からキム・パンゴン新監督体制に生まれ変わった蔚山が、横浜FMの守備陣を攻略し、攻撃面でどのような戦術を駆使するかに注目が集まる。
何より、蔚山で公式戦約2カ月以上ノーゴールの韓国代表FWチュ・ミンギュ(34)、今夏新加入のブラジル人FWヤゴ(25)など、沈黙が続くストライカーが目覚めるかが大きなカギとなるはずだ。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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