パリ五輪・ゴルフ女子金メダリストのリディア・コ(27)が2度目の“おとぎ話”を書いた。
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彼女は劇的な逆転勝利で、自己通算3度目のメジャーチャンピオンになった。五輪で金メダル、銀メダル、銅メダルを各1個ずつ獲得し、史上最年少で殿堂入りを果たすとともにメジャークイーンの地位も奪還し、引退する時点ではないことを証明した。
リディア・コは8月26日(日本時間)、スコットランドのセントアンドリュース・オールドコースで行われた米国女子ツアーのメジャー大会「AIG女子オープン(全英女子オープン)」最終ラウンドで4バーディ・1ボギーの「69」を記録。通算7アンダーの「281」で2位タイグループを2打差で抜き、見事な逆転優勝を果たした。
メジャー大会優勝は2016年の「ANAインスピレーション」以来8年ぶりで、米国女子ツアー通算21勝目を積み上げた。
今月初めにパリ五輪で金メダルを獲得し、残り1点だった殿堂入りの条件を満たした彼女は、「ゴルフをするたびに引退が近づいていると感じる。自分の将来は誰にも分からない」と曖昧な言葉を残した。
現在もゴルフを愛しているが、家庭も築いただけに、今後さらに遅くなる前に新たな人生を生きなければならないのではないかという、哲学的なメッセージが込められたような話だった。
その一方で、「3度目かつ最後の五輪で、ただ一つ残ったメダルの色を埋めたかった。本当におとぎ話のようなことが起きた」と喜んだ。
五輪メダルの“グランドスラマー”となったことに大きく感激した彼女は、3度目のメジャークイーンの地位を受けた後、「またおとぎ話のようなことが起きた」と話した。
3週間で五輪女王とメジャー女王の両方を獲得したリディア・コは、「ここ数週間は信じられないほど狂っているようだ。特に、今大会はセントアンドリュース・オールドコースなだけにもっと特別だ」と話した。
セントアンドリュース・オールドコースは「ゴルファーの聖地」と呼ばれる歴史的な場所だ。このコースで行われたメジャー大会でトップに立ったのだから、「嬉しい」という言葉では表現できない感激が押し寄せてきたわけだ。
リディア・コは「16歳だった2013年にここで初めてプレーした。当時より年は取ったが、もう少し賢くなったことを願っていた。家族と一緒に歴史的な場所で優勝し、一編の童話のように感じられた」と、感激した理由を説明した。
五輪から「AIG女子オープン」まで、3週間の出来事を言葉で表現することが難しいと語ったリディア・コは、「五輪に出場する前に誰かから“殿堂入りは最終目的地ではなく、その道にあるガソリンスタンドのようなもの”という話を聞いた。この話を聞いて、“今すぐゴルフをやめるのは難しい”と思った」と話した。
この表現は、“まだ引退計画がない”という意味に解釈される。彼女自身、やはり「まずは私の前にあることに集中する」という言葉で、挑戦を継続する意思を表わした。
「史上最も偉大な女性ゴルファー」というおとぎ話を書いているリディア・コが、次の作品ではどのような叙事を綴っていくのか、すでに関心が集まっている。
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