元アビスパ福岡ウォン・ドゥジェが欧州進出の思い語る「イ・チョンヨンさんに勇気づけられた」

「(イ・)チョンヨンさんが、お前もプレミアリーグで活躍できると…」

【注目】ウォン・ドゥジェが韓国サッカー協会「ヤングプレーヤー賞」受賞!

2017~2019年にアビスパ福岡で活躍した韓国代表MFウォン・ドゥジェ(23)。昨シーズン、蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)加入を通じてKリーグに初参戦し、国内トップクラスの守備的MFとして台頭すると、U-23韓国代表を超えてA代表にも選出される夢のような1年を送った。

身長187センチの体格を誇るウォン・ドゥジェは、守備的MFだけでなくセンターバックもこなせる守備力を誇る。特に、鋭い予測で相手のパスをシャットアウトできる能力に優れる。

Kリーグではビルドアップ能力も大きく向上し、“第2のキ・ソンヨン”として確実な位置を占めつつある。

(写真提供=韓国サッカー協会)韓国A代表でのウォン・ドゥジェ

ホン・ミョンボ新監督体制に生まれ変わった蔚山現代においても、ウォン・ドゥジェは重要な存在だ。

過去に世代別代表を率いた際、守備的MFを2枚据えて安定したサッカーを披露したホン監督は、蔚山現代では攻撃的なサッカーを志向する。DFラインの前に守備的MFを1枚据え、前線の人数を増やすことをベースとしている。

ホン監督の望む攻撃的なサッカーが実現するには、DFラインの前で防波堤の役割をこなす守備的MFの力量が重要だ。すなわち、ウォン・ドゥジェの活躍が蔚山現代の行方を左右するといっても過言ではない。

また、蔚山現代は元鹿島アントラーズDFチョン・スンヒョン(26)の入隊、DFユン・ヨンソン(32)の水原(スウォン)FC移籍によって経験豊富なセンターバックの枚数を減らしている。

DFデイブ・ブルタイス(30)とDFキム・ギヒ(31)の主力センターバックが残ったなか、ホン監督は福岡やA代表でセンターバックを経験したウォン・ドゥジェを、最終ラインで起用する考えも持っているという。

「Kリーグに早く適応できたのは…」

ウォン・ドゥジェは最近、蔚山現代の冬季キャンプ地である慶尚南道(キョンサンナムド)統営(トンヨン)で本紙『スポーツソウル』のインタビューに応じた。

ホン監督の下で行われるトレーニングについて、ウォン・ドゥジェは「ホン監督は守備位置など細かい部分も把握している。キャンプが始まって間もないが、パス中心の組織的な練習なので楽しんでいる」と笑顔で語った。

また、自身のポジションについて「心理的に楽なのは守備的MF」としつつも、「(センターバック含めた)2つのポジションを消化するのも良い。どこで起用されても自身の役割を果たせるはずだ」と自信を見せた。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)Kリーグでのウォン・ドゥジェ

昨シーズン、蔚山現代はKリーグ1(1部)とFAカップの両大会でいずれも準優勝に終わったが、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)で8年ぶり2度目の優勝を飾ることができた。

加入当初、JリーグよりもタイトなKリーグへの適応が懸念されたウォン・ドゥジェは、母国で過ごす初めてのシーズンながら不動の主力として活躍し、優勝まで経験した。

ウォン・ドゥジェは「当然、Kリーグで上手くやれるかと最初は心配した。しかし、周りに優秀な先輩が多く、チームが主導権を握って試合を展開したので、自分も早く適応することができた」と振り返った。

「欧州の選手は優れているが…」

ウォン・ドゥジェは優れたポテンシャルを秘めているだけでなく、大先輩からも愛される存在だ。

特に昨シーズンは、自身のロールモデルとするMFキ・ソンヨン(31、FCソウル)の親友であるMFイ・チョンヨン(32)に勇気づけられた。将来的な欧州進出を目指すウォン・ドゥジェとしては、プレミアリーグを経験したイ・チョンヨンと同じユニホームを着ること自体、胸が震えることだろう。

イ・チョンヨンは蔚山現代に加入する以前、ボルトン・ワンダラーズやクリスタル・パレス(いずれもイングランド)、ボーフム(ドイツ)と、欧州リーグで長くプレーしていた。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟、蔚山現代)インタビュー中、イ・チョンヨン(左)について語るウォン・ドゥジェ

ウォン・ドゥジェは欧州進出について、「プレミアリーグであれ他のリーグであれ、欧州に行きたい気持ちは自分自身強い。試合映像を観ると、テンポが速く優れた選手が本当に多いと感じている」とし、「ところが、チョンヨンさんは一度プレミアリーグを見たとき、“お前もあそこで活躍できる”と僕に言ってくれた」と笑いながら話した。

また、「チョンヨンさんは“(プレミアリーグに)行く過程は簡単ではないが、その舞台に立てば十分に実力を発揮できる。欧州の選手は本当に優れていると思うが、実際に相手すれば違いはない”と勇気づけてくれた」と強調した。

最後に、ウォン・ドゥジェは「チョンヨンさんが(欧州進出への)勇気を与えてくれたようだ。その期待を裏切らないよう、もっと良い選手になりたい」と決意を語った。

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