かつてガンバ大阪に在籍した元サッカー韓国代表FWファン・ウィジョ(31)のプライベート映像を流出させ、脅迫した疑いで裁判にかけられた“ファン・ウィジョの義姉”が控訴審でも実刑を言い渡された。
ソウル高裁刑事14-1部(パク・ヘソン、オ・ヨンサン、イム・ジョンヒョ部長判事)は6月26日、性暴力処罰法上のカメラなどを利用した撮影・頒布などの容疑で拘束起訴された被告A氏(33)に、一審と同じ懲役3年を言い渡した。
裁判所は「インスタグラムの特性上、映像が無分別に流出されることを簡単に知りながらも、脅迫を超えて実際に映像を掲示し、国内外で広範囲に流出される結果を招いた」とし、「被害者が継続的で回復不可能な被害を受けるという点を知りながらも、被告人は確定的故意に犯行し、許しを得られなかった」と量刑理由を説明した。
そして、「捜査の段階から犯行を否認していながら、一審で反省文を通じて突然自白したが、これをメディアに公開したことで2次加害がなされた。また、事件内容も一部縮小記載するなど、犯行を真剣に反省したと見ることは難しい」とし、「原審で被害者に2000万ウォンを刑事供託したが、その過程を見れば、被告人に有利な情状に反映しないことが妥当だ」と伝えた。
ファン・ウィジョの実兄の妻であるA氏は、昨年6月、自身をファン・ウィジョの元恋人であると主張し、ファン・ウィジョと別の女性による写真や性関係映像をインスタグラムで拡散するとともに、ファン・ウィジョが多数の女性と関係を持ち、被害を与えたと主張した。
また、A氏は「拡散されたら面白くなるだろう」「期待しろ」などと撮影物の流出をにおわせ、ファン・ウィジョを脅迫した疑惑もある。
ファン・ウィジョは映像が流出されると、A氏を脅迫などの疑いで告訴した。この捜査過程でA氏の身元が特定され、実兄の妻であることがわかった。
A氏はファン・ウィジョの兄とともに海外出張などに同行し、世話を手伝うなど、事実上マネージャーの役割を務めていたという。
「ハッキングされた」と主張し、疑惑を否認し続けていたA氏は、一審中の今年2月20日に直筆の反省文を裁判所に提出し、犯行を自白した。
一審では「ファン・ウィジョのプライベート写真と映像を公開すれば、無分別に拡散されることを知りながらも脅迫したので罪質が重い」とし、A氏に懲役2年が言い渡された。
A氏は5月に行われた二審の結審公判で、「誤った行動で被害者の方々に大きな苦痛を与えた点に対して、心から申し訳ない気持ちがある」と反省を口にしていた。
なお、ファン・ウィジョは違法撮影による性暴力処罰法違反の疑いで、6月20日に検察の調査を受けた。
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