日本代表MF久保建英(22、レアル・ソシエダ)の“親友”で知られる韓国代表MFイ・ガンイン(22、パリ・サンジェルマン)が、アジアカップ初戦で圧巻の活躍を披露した。
イ・ガンインは1月15日(日本時間)、カタール・ドーハのジャシム・ビン・ハマド・スタジアムで行われたアジアカップ・グループE第1節のバーレーン代表戦で先発フル出場。2ゴールを記録し、韓国を3-1の勝利に導いた。
最も重要なタイミングでゴールが生まれた。
前半を1点リードで折り返した韓国だが、後半開始6分でバーレーンの同点弾を許してしまう。
試合が振り出しに戻り、再び激しくなった状況で、イ・ガンインは後半11分にDFキム・ミンジェ(27、バイエルン・ミュンヘン)のパスからペナルティエリア手前で左足を振り抜き、ゴールネットを揺らした。
そして、後半23分には自身2点目を挙げ、韓国の初戦勝利に貢献した。
韓国がアジアカップのグループ初戦で2点差勝利を収めたのは、1972年大会以来52年ぶり。また、今回でグループ初戦の通算成績を6勝6分とし、無敗を継続した。
試合後、ミックスゾーンで韓国報道陣の取材に応じたイ・ガンインは、「勝利できて本当に嬉しい。次の試合も最善を尽くし、必ず勝利できるようにしたい」と伝えた。
この日2得点のイ・ガンインは、昨年2月に発足したユルゲン・クリンスマン監督体制においてFWソン・フンミン(31、トッテナム)とともに、チーム最多の6得点を決めた選手となった。
「クリンスマン監督は毎回の試合、毎回の練習で自分にモチベーションを与えてくれる。自分の能力を常に発揮できるよう、サポートしてくれているようだ」というイ・ガンインは、「(監督は)自分に多くのことを望んでいる。そのため、自分としてももっと多くのことをやり遂げようとしている。その部分については本当に感謝したい。今後も長くともにいられると思うが、その部分でより良い選手になれると思う。嬉しい」と指揮官への感謝を伝えた。
主審の釈然としない判定基準に加え、バーレーンの荒いプレーに韓国は苦戦した。それでも前半38分、MFファン・インボム(27、ツルヴェナ・ズヴェズダ)が先制点を決めて以降、一時は同点に追いつかれたものの、無事に勝利に成功した。
「(バーレーンの荒い守備に対する対処法を)特に考えたことはない」というイ・ガンインは、「試合前から、簡単な展開とはならず、相手が荒く出てくることは予想していた。試合をしながら、自分たちの瞬間を待てばチャンスが来ると思った。そのチャンスを掴めば、勝利できると信じていた」と語った。
韓国はソン・フンミンやキム・ミンジェ、イ・ガンインを筆頭とする“超豪華軍団”を前面に出し、1960年大会以来64年ぶりの優勝を目指している。
「ファンが望むよりも、選手たち、そしてコーチングスタッフたちがもっと切実にアジアカップ優勝を望んでいると思う。最善を尽くして毎試合良い姿を見せ、良い結果をお見せしたい。今やっていただいているように、多くの関心と応援をいただければ、何とか恩返しができるようにより最善を尽くしたい。多くの応援をお願いする」と、イ・ガンインはファンに呼び掛けた。
そして、「今はコンディションの良い、悪いを問い詰めるときではない。良くなければ良くないなりに、良ければ良いなりに最善を尽くすだけだ。チームの勝利が一番重要なので、最大限試合にフォーカスを合わせ、自分の体が最高に良い状態で試合に臨まなければならないと思う」と付け加えた。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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◇イ・ガンイン プロフィール
2001年2月19日生まれ。韓国・仁川広域市出身。身長174cm。大韓民国のサッカー選手で、サッカー大韓民国代表。幼少期に出演したKBSサッカーバラエティ番組『飛べ、シュットリ』で類まれなる才能を発揮し、“神童”として一躍注目を集めた。2011年にスペインに渡りバレンシア下部組織に入団し、2018年10月にトップチームで公式戦デビュー。2021年夏にフリーでマジョルカに加入、2023年夏にフランスのパリ・サンジェルマンに完全移籍。マジョルカ時代の同僚である日本代表MF久保建英(レアル・ソシエダ)とは同じ2001年生まれで、普段から仲が良いことで知られている。
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