2019年のサッカー韓国代表は1月のアジアカップにはじまり、2022年カタールW杯アジア2次予選や12月のE-1サッカー選手権など、休むことなく走り続けた。
アジアカップでの衝撃の敗退、E-1選手権で日本に勝利しての優勝と波乱の2019年だった。
そんなパウロ・ベント監督率いる韓国代表の2019年を、さまざまな数字から振り返ってみよう。
2019年は計18回のAマッチを行い、12勝4分2敗で勝率67%を記録した。2敗の内訳はアジアカップ準々決勝カタール戦(0-1)と、親善試合ブラジル戦(0-3)だ。
韓国は、E-1サッカー選手権最終節で森保一監督率いる日本代表を破り、Aマッチ通算499勝目を記録した。Aマッチの通算成績は、929試合499勝230分200敗だ。
次のAマッチは、2020年3月26日に予定されているカタールW杯アジア2次予選のトルクメニスタン戦だ。ホームで試合が開催されるだけに、韓国代表の歴史的500勝目を国民の前で飾れるかもしれない。
2019年のAマッチで最多出場を果たしたのはキム・ミンジェ(23・北京国安)だ。キム・ミンジェは2019年に行われたAマッチ全18試合にすべて出場し、ベント・コリアに必要不可欠な存在であることをアピールした。
10月10日に行われたワールドカップ予選のスリランカ戦では途中交代となったが、それ以外の17試合でフル出場し、1629分の出場時間を記録した。
次点はE-1サッカー選手権の日本戦で強烈ミドルを叩き込み、大会MVPに輝いたファン・インボム(16試合)、3位はキム・ヨングォン(15試合)となった。出場時間で表すと、キム・ヨングォン(1335分)がファン・インボム(1186分)を上回る。
韓国は2019年のAマッチで計27得点を挙げ、失点数は9点だった。255本のシュートを放ち、成功率10.6%を記録した。
2019年の最多スコアラーは14試合6ゴールの“ストライカー”、元ガンバ大阪のファン・ウィジョ(27・ボルドー)だ。特にオーストラリア、イラン、ジョージアとの親善試合すべてで得点し、3試合4ゴールの活躍を見せた。
最多出場を果たしたキム・ミンジェは2019年、代表初ゴールを含む3得点を挙げたが、そのすべてがコーナーキックからのヘディングという珍記録を打ち立てている。
また、2019年のアシスト王は5つのアシストを記録したホン・チョルとなった。
2019年、代表デビューの栄光を手にしたのは6人だ。
イラン戦でペク・スンホ(22・ダルムシュタット)、ジョージア戦でイ・ガンイン(18・バレンシア)、イ・ドンギョン(22・蔚山現代FC)、ク・ソンユン(25・北海道コンサドーレ札幌)が代表デビュー。E-1サッカー選手権の香港戦でイ・ヨンジェ(25・江原FC)、中国戦でキム・インソン(30・蔚山現代FC)が同じくデビューした。
10代で代表デビューを果たしたのはイ・ガンインのみだった。イ・ガンインはスリランカ戦で1アシストを記録し、2011年のソン・フンミン以来となる最年少のアシスト記録者となった。
中国戦に出場したキム・インソンは30歳97日でのデビューとなり、歴代6番目に遅い代表デビューとなった。
10月15日の平壌での北朝鮮戦と、11月14日のアウェーでのレバノン戦はどちらも無観客で行われた。2戦連続の無観客試合は、韓国代表史上初の出来事だ。
また、平壌での南北戦はテレビ生中継が行われなかったが、これは1985年にアウェーで行ったネパール戦以来、34年ぶりであった。
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