サッカー韓国代表を率いるパウロ・ベント監督が長い休暇に入る。
充電すると同時に、欧州組の正確な状態を確認するために時間を費やすと予想される。
ベント監督は12月21日、仁川(インチョン)国際空港を通じて故郷ポルトガルに出国した。2月末、もしくは3月初めまでの約2カ月間をヨーロッパで過ごす予定だ。
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ベント監督は2018年9月に韓国代表監督に就任し、まともな休暇を取らなかった。9~11月にAマッチを消化し、その後はすぐにアジアカップを準備しながら12月を過ごした。そして1月のアジアカップを終えた後、3~6月までAマッチを行った。
夏には国内外を行き来しながら、Kリーグの競技場を訪れて選手たちを観察した。以降はカタールW杯アジア2次予選を行い、12月のE-1サッカー選手権を最後に2019年のスケジュールを終えた。
ベント監督が就任後、これほど長くヨーロッパに滞在するのは、今回が初めてだ。ベント監督の主な業務は、欧州組のチェックとなる見込みだ。
韓国サッカー協会の関係者は「まだベント監督が正確で具体的なスケジュールを協会に伝えたわけではないが、ヨーロッパでプレーする選手たちの試合を観戦すると聞いている。Kリーグも休息期に入るため、韓国には戻らない見通し」と説明した。
サッカー韓国代表の中核と見ることができる欧州組は、今現在シーズンの真っ只中だ。イングランド・プレミアリーグのソン・フンミン(トッテナム)は、リーグ戦とチャンピオンズリーグを並行して多くの試合を消化している。
1月中旬や末になれば、ドイツでプレーするクォン・チャンフン(フライブルク)、イ・ジェソン(キール)、ペク・スンホ(ダルムシュタット)なども後半期をプレーする。冬の移籍市場を通じて、ビッグクラブ入りを待つファン・ヒチャン(ザルツブルク)と、フランスのファン・ウィジョ(ボルドー)も確認すべき対象だ。
ベント監督が最も重要視する選手たちだけに、試合を直接見て面談まで実施し、細かくコンディションを観察して3月の招集に備えると思われる。
韓国代表のワールドカップ予選の準備は、2月末に入ってから本格化すると見られている。2020年3月にはホームでトルクメニスタンと対戦し、スリランカ遠征を行わなければならない。
現在、韓国は2勝2分としており、期待以下の成績でグループHの2位に押し出されている。トルクメニスタン(9点)が1位で、韓国、レバノン、北朝鮮の3チームが並んで勝ち点6の2位という順位だ。
余裕のない状況に追い込まれただけに、3月からはアジア最強にふさわしい結果を残す必要がある。ベント監督にとって、冬の休暇も重要なスケジュールだ。
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