韓国と北朝鮮による女子サッカー“南北対決”が再び行われる。
【画像】「選手たちはヤクザか?」北朝鮮の日本戦“暴力プレー”
サッカー韓国女子代表は、来る10月26日から11月1日にかけて中国・廈門(アモイ)で行われる2024年パリ五輪アジア2次予選に挑む。
韓国は中国、北朝鮮、タイと同じグループBを戦う。
グループ1位は最終予選に直行し、2位は他グループ(A、C)の2位と成績を比較して上位のチームが突破となる。3位の場合は無条件で敗退だ。
中国と北朝鮮は、いずれも韓国にとって負担となる相手なだけに、最終予選進出を現時点で断言することはできない。
韓国は直近行われた杭州アジア大会準々決勝で北朝鮮に1-4で敗れた。前半は1-1の同点と善戦するも終盤に退場者が発生。数的不利に置かれた挙句、後半に3失点を喫して大敗となった。
10月16日、坡州(パジュ)のサッカー国家代表トレーニングセンター(NFC)で報道陣の取材に応じたDFキム・ヘリ(33、仁川現代製鉄レッドエンジェルズ)は、アジア大会の北朝鮮戦当時に起きた選手間の“神経戦”について語った。
試合開始直前、相手同士お互いにハイタッチをしてフェアプレーを誓った瞬間から、北朝鮮の選手たちが“強く出た”というエピソードだった。
キム・ヘリは「ハイタッチをするために手を出したら、これまでの国際大会で感じたことのないような強さだった。相手が強く打ってきたので、自分もやられてばかりではいけないと思って力を込めた。私が力を入れると、後ろの選手に行けば行くほど強度が強くなった。トンネル内でも神経戦があり、韓国も北朝鮮もそのような部分を確実に認知した。自分たちも退かず、避けずに一緒に立ち向かわなければならないということを知った」と伝えた。
韓国率いるコリン・ベル監督も同様の話をした。指揮官も「北朝鮮はハイタッチも非常に強かった。その過程で上手く対応しなければならない。我々も精神的、体力的にしっかり準備しなければならない」と強調した。
もっとも、韓国女子サッカーは北朝鮮に長年苦戦を強いられている。通算20試合を戦って1勝3分16敗を記録するなど、対戦成績で大きく負けている。2005年の勝利が唯一であり、北朝鮮に勝てなくなって早くも18年が経つ。
ただ、キム・ヘリは「萎縮したり、負担を感じているわけではない。前回の試合も、結果こそ良くなかったができるという自信を得た。内部から組織を固め、自分たちだけの目標を持って動かなければならない。諦めずに挑戦し続ける。勇気ある女子代表チームになる」と意気込みを語った。
女子サッカーは危機に瀕している。黄金世代も30代に突入し、W杯、アジア大会と国際大会で相次いで失敗を味わった。
今回の五輪予選でも苦杯を喫すると、3大会連続で目標達成に失敗することになる。
キム・ヘリは「実際、失敗だ。それでも、心配するよりは自分たちができるという自信を持って挑戦する姿を見せることがもっと重要だと思う。そうしてこそ、後輩たちも今後代表を率いる際に挑戦し続けることができるだろう。このような時期であるからこそ、今まで以上に責任感を持って戦う。活気を取り戻し、エネルギーを吹き込み、雰囲気を刷新する」と、パリ五輪予選を戦う過去後を明かした。
なお、韓国はパリ五輪2次予選を26日にタイ、29日に北朝鮮、11月1日に中国の順番で対戦する予定だ。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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