杭州アジア大会のU-24韓国代表でキャプテンを務めるオーバーエイジ枠のMFペク・スンホ(26、全北現代モータース)が、宿命の“日韓戦”決勝への意欲を伝えた。
韓国は10月4日(日本時間)に行われた杭州アジア大会・男子サッカーの準決勝でウズベキスタンに2-1で勝利した。
今大会のキャプテンを務めるペク・スンホは、チームを率いるファン・ソンホン監督から「責任感を持ち、若い選手たちをリードしてほしい」との注文を受けている。
中盤ではDFラインの一列前でアンカーを担っており、守備的な負担も大きい。そのため、ウズベキスタン戦でもいくつかのミスが見られた。
もっとも、それをペク・スンホのミスと見るには難しい。
ペク・スンホは前半24分、ペナルティエリア手前で相手の突破を阻止しようとファウルを犯した。そして、このフリーキックをFWジャスールベク・ジャロリディノフ(21)が直接狙うと、シュートがペク・スンホにディフレクションし、そのままゴールに吸い込まれてしまった。
痛い同点弾を喫した韓国だが、FWチョン・ウヨン(24、シュトゥットガルト)の2得点で勝利をおさめ、決勝進出を確定した。
試合後、ミックスゾーンで報道陣の取材に応じたペク・スンホは、もどかしい様子で自身の立場を語った。
「頑張っているとは言っているが、あのような状況が起きてしまった。ウズベキスタン戦のケースは申し上げることがない」とし、次のように続けた。
「頑張ろうとした過程でファウルをしてしまい、シュートも飛んできたが避けられないわけではなかった。どうすれば満足できるか問い返したい。信じて応援してほしいという気持ちだ。メンタル的には問題ない。周りで出る話に神経をとがらせるわけにもいかない。自分自身残念だし、選手たちにも申し訳ない。信じて応援してほしい」
3大会連続で決勝に駒を進めた韓国の相手は、宿命のライバルの日本だ。運命の“日韓戦”であり、2大会連続での日韓戦決勝だ。韓国がU-24世代で出場しているのに対し、日本は2024年パリ五輪を見据え、2歳若いU-22世代で大会を戦っている。
ペク・スンホは「大会前から“日本と戦うかもしれない”という話はたくさん聞いていた。どんなチームが相手だろうが目標は金メダルだ。“韓日戦”だからこそ、モチベーションもさらに高まるようだ。“韓日戦になってほしい”と言っている選手もいた」とし、「日本のメンバー構成が若いとしても、彼らは常に組織的な仕組みが良い。優れたチームだ。絶対に油断してはいけない。“最高の戦力ではない”というが、そうは思わない。謙虚に準備して、最後の試合、最後の目標に向けてすべてをかける」と強調した。
「チームの雰囲気はとても良い」と話したペク・スンホは最後、「本当に素晴らしい選手たちで、目標が明確だ。全員が同じ気持ちだ。団結していて、より強く固まっている。“苦しい”と思う暇もないし、そもそも苦しくない。決勝も楽しく頑張りたい」と決意を伝えた。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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