サンディエゴ・パドレスの韓国人内野手キム・ハソン(27)が、ついに日本球界の“レジェンド”イチロー氏と肩を並べた。
次の試合でも活躍すれば、アジア人マルチ出塁最多記録を更新することになる。
キム・ハソンは8月8日(日本時間)、本拠地ペトコ・パークで行われたロサンゼルス・ドジャース戦で5打数2安打、1得点、1三振を記録した。
マルチ安打によって打率は今季最高の0.288(メジャー全体16位)に上昇。OPS(出塁率+長打率)も0.838とし、13試合連続安打記録も打ち立てた。
また、WAR(代替選手比貢献度)ではナ・リーグMVP争いの先頭を走るロナルド・アクーニャ・ジュニア(25、アトランタ・ブレーブス)が5.8で1位とし、キム・ハソンは5.6で2位(メジャー全体3位)につけた。
今季のキム・ハソンは、2021年シーズンのメジャー参戦以降で最高の成績を記録している。メジャー屈指の守備と走塁に攻撃まで備わったのだ。安定した守備に圧巻の打撃感覚も加わり、価値が急上昇している。
キム・ハソンはこれまで、パドレスの内野の穴を埋める“万能パズル”の役割を果たしてきた。しかし、今ではさらにグレードアップし、チームに必要不可欠なメインパズルのような存在となっている。
ただ、キム・ハソンには我々の注目をより集める記録がもう一つある。
と言うのも同日、キム・ハソンはマルチ出塁(1試合2出塁以上)に成功した。
これにより、去る7月23日のデトロイト・タイガース戦から続いてきた連続マルチ出塁記録を「15」に伸ばし、同部門でアジア人記録を保持するイチロー氏と並ぶことになった。
だからこそ、キム・ハソンの次の試合での活躍が期待される理由だ。
野球ファンの期待通り、マルチ出塁の試合を再び達成することができれば、キム・ハソンはイチローを越えることができる。
イチローは2007年6月4日から20日まで15試合連続マルチ出塁に成功した。メジャー全体の最多記録は、「最後の4割打者」の異名を持つテッド・ウィリアムズ氏の23試合だ。
勢いに乗るキム・ハソンはマルチ安打の大活躍を見せたが、パドレスはドジャースに7-13で敗れた。
ドジャースのムーキー・ベッツ(30)にグランドスラムを許して崩壊し、今季通算対戦成績を2勝8敗とした。パドレスはドジャースに縛られた天敵の鎖を断ち切ることができなかった。
今回の4連戦を1勝3敗で終えたパドレスは55勝58敗。一方、ドジャースは65勝46敗でナ・リーグ西地区首位の座を守った。
なお、パドレスは本日(9日)、敵地T-モバイル・パークでシアトル・マリナーズと対戦する。ダルビッシュ有(36)は10日の試合に先発登板予定だ。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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