トロント・ブルージェイズは先週末行われたロサンゼルス・エンゼルスとの3連戦を2勝1敗で勝ち越した。
ブルージェイズのジョン・シュナイダー監督は、大谷翔平(29)との正面勝負を避けた。
大谷は3連戦で9打数4安打(1本塁打、1二塁打)1打点と、大きな活躍を見せることができなかった。申告敬遠を4回も記録したのだ。
本日(7月31日/日本時間8月1日)行われたアトランタ・ブレーブス戦でも申告敬遠を受けたため、通算回数はメジャー最多の12回となった。
このこともあり、大谷は8月以前までの40本塁打達成が幻となった。28日のブレーブスとのダブルヘッダー第2試合で2本塁打、29日のブルージェイズ戦で1本塁打を放ち、シーズン40本塁打到達にあと一歩近づいたが、申告敬遠の連発でシャットアウトされた。
大谷は全会一致でア・リーグMVPを受賞した2021年シーズンにも申告敬遠を20回記録し、全体1位に上がった。
申告敬遠14回を記録した昨季は34本塁打を放った。現在、大谷は本塁打部門でメジャー単独首位を走っており、今後も多くの申告敬遠を受ける可能性がある。
アーロン・ジャッジ(31、ニューヨーク・ヤンキース)は62本塁打を放った昨シーズン、申告敬遠を19回受けた。四球数も111回でトップだった。今季の大谷も四球数は66回で首位だ。
勝負を避ける申告敬遠は、ファンの立場ではブーイングを浴びせられる状況ではあるが、対戦相手としては当然の作戦だ。
シュナイダー監督の大谷に対する4度の申告敬遠はすべて成功した。大谷の後続打者であるミッキー・モニアク(25)は、4打席の間に1四球を選んだのがすべてだ。
大谷に限らず、メジャー全体でも強打者との勝負を回避するケースは多い。
エンゼルス元監督のジョー・マドン氏や現在ニューヨーク・メッツを率いるバック・ショーウォルター監督は、満塁の状況でもバリー・ボンズとの勝負を申告敬遠で避けたことがある。
メジャーにおける申告敬遠の記録はすべてボンズが持っている。12回も申告敬遠数1位を記録したことがあり、特に2004年には空前絶後の1シーズン申告敬遠数120回を記録した。申告敬遠の通算回数688回も世界記録だ。
なお、1試合最多の申告敬遠はアメリカ野球殿堂入りしたアンドレ・ドーソン氏だ。
ドーソン氏はシカゴ・カブス時代の1990年5月22日のシンシナティ・レッズ戦で、延長16回までの間に5回も申告敬遠を受けたことがある。
結果はカブスが2-1で勝利したが、ドーソンは8回も打席に立って3打数無安打、5四球を記録した。ちなみに、敗れたレッズは同年にワイヤー・トゥ・ワイヤーでワールドシリーズを制している。球団としては最後のWS優勝だ。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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