スコットランドの名門セルティックが、合計8人もの韓日選手を抱えることになった。
セルティックは7月24日(日本時間)、韓国Kリーグ1(1部)の江原(カンウォン)FCからFWヤン・ヒョンジュン(21)、Kリーグ2(2部)の釜山(プサン)アイパークからMFクォン・ヒョクギュ(22)を獲得したことを発表した。
背番号はヤン・ヒョンジュンが13番、クォン・ヒョクギュが22番を着用。2人とも2028年までの5年契約としている。
2人はKリーグのシーズン真っただ中に欧州進出を果たすことになった。
そして、2010~2012年に在籍した元韓国代表MFキ・ソンヨン(34、FCソウル)と元同代表DFチャ・ドゥリ(43、引退)、今年1月から在籍する韓国代表FWオ・ヒョンギュ(22)に続き、クラブ史上4~5人目の韓国人選手となった。
かつてドイツ・ブンデスリーガのアウクスブルクでFWチ・ドンウォン(32、FCソウル)、MFク・ジャチョル(34、済州ユナイテッド)、DFホン・ジョンホ(33、全北現代モータース)の3人が同時期にプレーしたように、セルティックでも若き韓国人選手3人が息を合わせることになった。
ヤン・ヒョンジュンとクォン・ヒョクギュの合流により、セルティックに所属する韓日選手は計8人にまで増えた。
日本人選手はFW古橋亨梧(28)、FW前田大然(25)、MF旗手怜央(24)、MF岩田智輝(26)、DF小林友希(23)の5人がプレー。今夏新加入のオーストラリア代表FWマルコ・ティリオ(21)まで含めると、アジアサッカー連盟(AFC)加盟国の選手だけで9人になる。
現在のスカッドで自国スコットランドの選手がわずか7人であることを考えると、明らかに独特な構造だ。
オ・ヒョンギュ、ヤン・ヒョンジュン、クォン・ヒョクギュは、日本人選手たちと“善意の競争”をすると同時に、自尊心の争いもしなければならない。
熾烈なポジション争いで優位に立つためには、実力でライバルを圧倒しなければならない。特に韓日の選手は攻撃陣、中盤にポジションが集中しているため、競争がさらに激しい。小林がセンターバックだが、ほかの選手はある程度ポジションが被っている。
ストライカーのオ・ヒョンギュはすでに昨シーズン、古橋とポジション争いを繰り広げた。
ライバルの古橋は昨季、リーグ戦だけで27ゴールを挙げて得点王に輝き、リーグ、スコットランドプロサッカー選手協会、スコットランドサッカー記者協会、クラブがそれぞれ選ぶ最優秀選手を受賞。国内の個人タイトルを総なめした。確実に主力争いでリードしている選手だ。
また、前田も前線のポジションをカバーできる選手なだけに、オ・ヒョンギュとヤン・ヒョンジュンにとっては気になる存在だ。
守備的MFなど中盤を主戦場とするクォン・ヒョクギュの場合、岩田や旗手と連携を合わせるか、競争しなければならない。
競争は激しくなるかもしれないが、幸いにもセルティックはリーグ戦のみならずカップ戦など複数の大会で優勝を狙うチームだ。2023-2024シーズンはUEFAチャンピオンズリーグ(CL)にも出場する。
となれば、十分なターンオーバーは必須だ。チームに合流したばかりのヤン・ヒョンジュンとクォン・ヒョクギュにもチャンスが与えられる可能性は十分高い。
オ・ヒョンギュをはじめとする既存の選手はプレシーズンに突入しているが、ヤン・ヒョンジュンとクォン・ヒョクギュはすでにコンディションが仕上がっている点がポジティブだ。
前所属チームで十分なプレータイムを消化してセルティックに合流するため、実戦感覚やコンディションはほかの選手よりもむしろ良い。あとはチームに上手くフィットできれば良いだけに、セルティックの“先輩”となるオ・ヒョンギュの存在も適応に役立つはずだ。
なお、セルティックはプレシーズンマッチとして、来る29日にアイルランド・ダブリンで韓国代表FWファン・ヒチャン(27)らが在籍するウォルヴァーハンプトン、8月2日に本拠地セルティック・パークでアスレティック・ビルバオと対戦する。
そして、8月5日にホームでロス・カウンティとのリーグ開幕節を戦う予定だ。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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