Vリーグを管轄する韓国バレーボール連盟(KOVO)が、国際競争力強化のための7大課題を掲げた。
KOVOは7月4日、報道資料を通じて「国際競争力向上に向けた7つの努力、KOVO新規推進課題」を発表した。
韓国バレーボールはここ数年、国際舞台で結果を残せずにいる。
男子はFIVBバレーボールネーションズリーグ(VNL)に出場すらできず、女子は2年連続全敗含む大会通算27連敗という屈辱を喫した。
このため、競争力強化のためにあらゆる努力が必要だという声が出てきている。
KOVOは「国内バレーの体質改善及び先進化されたリーグ運営、国際競争力を高めるための新規推進課題を選定した」と明らかにした。
KOVOが選定した最初の課題は、カップ戦に海外チームを招待して国際大会誘致を進めることだ。選手たちが多様な国際経験ができるよう、KOVOから多様なチャンネルを用意するという構想を立てている。
今年7月に亀尾(クミ)で開催するカップ戦には、男子部に日本のパナソニックパンサーズ、女子部にタイのスプリーム・チョンブリの出場が確定した。新型コロナウイルスの影響で中断されたタイとのオールスタースーパーマッチも推進する計画だ。
また、KOVOは底辺拡大のため、各チームのユースバレークラブチームの活性化も強調した。男女部14チームのユースクラブ(小・中)が参加する大会開催を計画する予定だ。
有望選手、指導者育成のために海外研修を実施するプロジェクトも計画中だ。
プロ3年目以内の選手を対象に、出場可能な海外リーグへレンタル移籍で送り、経験を積ませる方式だ。
指導者の育成も重要なだけに、引退予定の選手やコーチを欧州先進リーグに研修させ、トレーニングシステムや戦術習得を誘導する。
このほかにも、公認球変更やプロバレーボール発足20周年事業、AI基盤ビデオ判定システム運営技術開発、統合プラットフォームシステム構築及び運営なども課題の名前に載せた。
そして、代表チームの競技力向上及び国際大会上位入賞を通じた2023-2024シーズンのVリーグの興行を図るため、2023年国家代表支援金と2023年杭州アジア大会褒賞金を支給する。
KOVOはすでに国家代表支援金として計5億ウォン(日本円=約5000万円)を支給している。国際大会監督選任制、コーチングスタッフ支援、トレーニング支援及びトレーナー、戦力分析官などの支援人材強化、選手団手当など、全般的な国家代表チーム運営費として支出する。
国際大会の成績がVリーグの人気と直結するだけに、多様な努力を傾けている。
ただ、いざ代表の運営主体である韓国バレーボール協会(KVA)は、韓国バレーが国際舞台で競争力を失っていく間にもどんなことをしていたのか指摘せざるを得ない。
先に挙げたKOVOの課題も、実際は協会が先んじて積極的に取り組まなければならない事案だ。しかし、現在の協会を見ると、韓国バレーのために積極的に働いているという風には見えない。
すでに昨年のVNLで全敗した女子代表は、今年もなすすべなく崩壊した。その間、協会がどのような対策を樹立して対応していたのかは知る術もない。
複数のバレー関係者は「協会がインフラ構築、代表チーム競争力強化のためにもっと気を使わなければならない。傍観者のようにしてはいけない」と指摘する。
連盟だけでなく、協会レベルでの努力と投資が伴われてこそ、危機に瀕した韓国バレーはさらに発展できる。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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