ここのところソン・フンミン(27・トッテナム)が出場する試合は、すべてが“歴史的”だ。
10月23日にチャ・ボムグンが持つ韓国人選手の欧州最多得点記録(121ゴール)に並んだソン・フンミンは、今度は所属チームであるトッテナムで通算200試合出場を控えている。4年1カ月という歳月で達成することになる。
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トッテナムは来る10月28日午前1時30分(日本時間)、アンフィールドでリバプールと2019-2020プレミアリーグ第10節を行う。10月23日に行われたツルヴェナ・ズヴェズダ(セルビア)とのチャンピオンズリーグ・グループB第3戦で、ソン・フンミンとハリー・ケインがそれぞれ2ゴールを決めるなど、5-0の大勝を収めたトッテナムは、チームの雰囲気を変えた。
現在8勝1分の無敗を記録し、プレミアリーグ単独首位を走るリバプールとのアウェーゲームで勝利、あるいは勝ち点を獲得できれば、晩秋からの逆襲も可能だろう。
そんなトッテナムの逆襲の中心に、ソン・フンミンがいる。
トッテナムを率いるマウリシオ・ポチェッティーノ監督は最近、攻撃陣の誰よりもソン・フンミンを信じて大切にしている。前述のズヴェズダ戦でも後半中盤で4-0とリードを広げると、ソン・フンミンをベンチに戻してリバプール戦に備えた。競技力を引き上げようとケインをフル出場させたこととは対照的だ。
ただソン・フンミンはリバプールとの対戦で、これまで大きな結果を残していないのも事実だ。昨シーズンまでプレミアリーグやチャンピオンズリーグ決勝など通じて7試合に出場し、1ゴールにとどまっている。
昨シーズンはコンディションが良かったにもかかわらず、プレミアリーグで2度あったリバプール戦はいずれも途中投入されるなど、ポチェッティーノ監督の構想からも外れていた。
それでも6月のチャンピオンズリーグ決勝では鋭いシュートを放つなど、リバプールを相手に唯一、自分の役割やり遂げたトッテナムFWとして評価されたため、今回もトッテナムのファンはソン・フンミンに最も大きな期待を持っているように見える。
ソン・フンミンはズヴェズダ戦を終えた後、「リバプールがシーズンのスタートを上手く切った。競技力も相手を圧倒している」とし、「今日の試合は通過点だ。すぐに忘れて今後のスケジュールに焦点を当てたい」と気持ちを引き締めた。
ソン・フンミンは2015年9月にトッテナムのユニホームを着て新チームデビューを果たしてから、同チームで10月23日のズヴェズダ戦まで通算199試合に出場した。ゴールは72得点だ。
その内訳はプレミアリーグ137試合、FAカップ17試合、リーグカップ8試合、チャンピオンズリーグなど欧州サッカー連盟クラブ対抗戦37試合となる。リバプール戦に出場すると、トッテナムの選手として通算200試合目となる。
ちなみに、パク・チソンは7年間所属したマンチェスター・ユナイテッドで通算205試合を消化した。キ・ソンヨンは最も長くプレーしたスウォンジー・シティで165試合に出場した。
ソン・フンミンがトッテナム、そしてプレミアリーグでいかに早く確固たる地位を築いたかがわかる。ソン・フンミンは毎シーズン、40試合以上に出場している。
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