ソン・フンミンの欧州通算121得点の内訳は?マルチゴール23回、“固め打ち”の本能

ソン・フンミン(27・トッテナム)は、1試合1ゴールで満足する選手ではない。

欧州における韓国人通算最多得点記録(121得点)を持つチャ・ボムグンの記録を上回る秘訣でもある。

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ソン・フンミンは去る10月23日に行われたツルヴェナ・ズヴェズダ(セルビア)とのチャンピオンズリーグ・グループB第3戦で2ゴールを決め、欧州通算120、121点目の得点に成功した。

チャ・ボムグンの持つ韓国人最多ゴール記録に並んだ。

チャ・ボムグンは11シーズン、計372試合で121得点を決めた。ただ欧州進出初年度であった1978-1979シーズンは、ブンデスリーガの1試合に出場しただけなので、事実上10シーズンでその記録を作ったと見なければならない。

それでも試合出場回数は、ソン・フンミンのほうが少ない。ソン・フンミンは10シーズン、計362試合で偉大な記録に並んだ。チャ・ボムグンよりも10試合も早かった。もはや最多得点記録の新しい主人公になるのは、時間の問題だ。

ソン・フンミンがチャ・ボムグンよりも速いペースで得点を重ねることができたのは、特有の“固め打ち”のおかげだ。

ソン・フンミンは欧州進出後、マルチゴールを計23回も記録した。前出のツルヴェナ・ズヴェズダ戦でも前半だけで2得点を決めている。

ソン・フンミンはドイツ・ブンデスリーガのハンブルク、レバークーゼン時代から、現在所属するトッテナムでもマルチゴールをよく記録した。ゴールを入れても満足せず、貪欲に“もう一度”相手のゴールネットを揺らす割合が高いという意味だ。

ゴールを決める日には1点、2点と固め打ちするストライカーがソン・フンミンなのだ。

ソン・フンミンにとって初のマルチゴールはデビューシーズンとなる2010-2011年シーズン、ハンブルク所属当時にハノーファーを相手に記録した。2010年10月30日のケルン戦で初ゴールを記録した後、プロ2、3号ゴールを一度に爆発させ、固め打ちの本能を引き上げた。以降、ボルシア・ドルトムントを相手に2回、マインツを相手に1回、マルチゴールを達成した。

18歳のソン・フンミンがヨーロッパにその名を知らせるきっかけだった。

レバークーゼン時代もブンデスリーガでニュルンベルク、シュトゥットガルト、パーダーボルン戦のリーグ3試合でそれぞれ2ゴールを決めた。2014年11月4日はチャンピオンズリーグでマルチゴールを記録した日になった。ゼニト戦で2ゴールを決めている。

世界最高峰の舞台とされるプレミアリーグ進出後も、ソン・フンミンの“固め打ち”は続いた。プレミアリーグだけでも8試合でマルチゴールを成功させた。チャンピオンズリーグとヨーロッパリーグ、FAカップ、リーグカップまで含めると、トッテナム進出後のマルチゴールの回数は、計14回に上る。

特にマンチェスター・シティを撃沈させた4月のチャンピオンズリーグのアウェーゲームは、世界中のサッカーファンの記憶に鮮明に残っている。

チャ・ボムグン(上)とソン・フンミンの通算121点、舞台別の比較。ブンデスリーガ(水色)、プレミアリーグ(赤)、チャンピオンズリーグ(黄色)、FAカップ・リーグカップ(紫)

忘れた頃に達成されるハットトリックも見逃せない。

ソン・フンミンは2013年のレバークーゼン時代、古巣ハンブルガー戦で初のハットトリックを達成。翌年のヴォルフスブルク戦で再び3ゴールを決めると、2017年にもトッテナムで行ったFAカップのミルウォール戦で3点の固め打ちを見せた。大会や相手を選ばず、着実に得点を記録しているところが目立つ。

1992年生まれのソン・フンミンは、まだ27歳に過ぎない。昨年のアジア大会で金メダルを手にして兵役の恩恵を受けたため、ヨーロッパでプレーできる日数は多い。

チャ・ボムグンの記録を超えることはもちろん、今のコンディションを4~5年維持すれば、プレミアリーグ通算100得点、欧州通算200得点などの大記録を樹立する可能性も十分だろう。

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