早朝という時間にもかかわらず、クリンスマン監督の現役時代のユニホームを持参した韓国のファンも数人見られた。韓国サッカー協会(KFA)のチェ・ヨンイル副会長、パク・ギョンフン専務理事らが出迎えに来て、クリンスマン監督に就任祝いの花束と韓国代表マフラーを渡した。
明るい笑顔を見せたクリンスマン監督は、報道陣の取材に対し「早い時間から歓迎してくれたことに感謝したい。韓国代表を率いることができて誇らしい。韓国代表が昨年のカタールW杯で良い成績を収めたが、成功を続けられるように業務をしたい」と伝えた。
また、「以前に何度も韓国を訪問した。1998年(ソウル)オリンピック、2002年(日韓)ワールドカップで来た記憶がある。また、(2017年に韓国で開催された)U-20ワールドカップでは私の息子が出場していたので、記憶に残っている。さまざまな面で、韓国には良い思い出がある」と喜んだ。
クリンスマン監督は、韓国代表指揮官に就任するうえで架け橋の役割を果たしたとされるチャ・ドゥリ氏を“コーチ”と言及し、注目を集めた。2人はカタールW杯期間、国際サッカー連盟(FIFA)技術研究グループ(TSG)の一員としてともにしたことがある。
クリンスマン監督の就任とともに、ドイツ生まれで現役時代にブンデスリーガで長くプレーした“ドイツ通”で、現代表選手とも親しいチャ・ドゥリ氏がコーチとして入閣するという見通しが出た。
クリンスマン監督は「カタールW杯期間はTSGとしてチャ・コーチとともに韓国代表のすべての試合を観た」とし、「これまでフース・ヒディンク監督やウリ・シュティーリケ監督、パウロ・ベント監督を経て良いチームを作り出してきたようだ。私も(来年1月の)アジアカップ優勝を(優先)目標にしている」と強調した。
入国直後、クリンスマン監督は直ちにソウル市内のホテルに移動した。そして翌9日14時、坡州(パジュ)のサッカー国家代表トレーニングセンター(NFC)で就任記者会見を開く。
また、12日にはソウルワールドカップ競技場で開催予定のKリーグ1(1部)第3節のFCソウル対蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)の試合を観戦する予定だ。
クリンスマン監督体制初の招集メンバーは3月13日に発表される予定だ。初陣は24日、蔚山文殊(ウルサン・ムンス)サッカー競技場で行われるコロンビア代表戦となる。28日にはソウルワールドカップ競技場でウルグアイ代表と対戦する。
クリンスマン監督は「韓国代表(指揮官就任)のチャンスが来たとき、とても嬉しい気持ちになった。かなり楽しみだ。私もいろいろなことを学び、選手たちも学ぶ機会になればと思う」と伝えた。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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