それでも、9回の猛打で零封は免れた。
先頭打者のイ・ジョンフ(24、キウム・ヒーローズ)が右前安打で出塁し、一死後にパク・ヘミン(33、LGツインズ)が中前安打で二、三塁とすると、パク・ゴヌ(32、NCダイノス)の中前適時打で1点を返す。さらにはイ・ジヨン(37、キウム・ヒーローズ)の犠牲フライでもう1点を加えた。ただ、最後はチェ・ジョン(36、SSGランダース)が右飛で打ち取られ、試合終了となった。
イ・ガンチョル監督は試合後の会見で、メジャー組含め全員が集まって初めて臨んだ実戦を振り返り、「今は投手陣が(コンディションが)たくさん上がっているし、(打者も)久しぶりに速い球を打って、変化球もたくさんチェックした。打者の打球がどれも野手の正面に行ってしまったが、タイミングは良かったので良い試合を観ることができた」と総括した。
また、試合通して無得点が続き、9回でようやく2点を挙げられたことについては、「無得点で終わるよりは、最後に集中力を見せて2得点を決めたことが、次の試合にも良い影響を及ぼすと思う」と伝えた。
途中出場したチェ・ジョンや、7回途中に登板するも8回途中に降板したコ・ウソク(24、LGツインズ)のコンディションについても言及した。
指揮官は「チェ・ジョンは体調があまり良くない状態で、無理させないために後半から投入した。コ・ウソクは首が張ったようだ。夕方にチェックしてから結果が出るだろう」と述べた。
韓国代表は翌7日、今回と同じ京セラドーム大阪で阪神タイガースと戦う。この試合がWBC前最後の強化試合だ。
イ監督は「最終チェックはほとんど終わった。明日は今日投げなかった投手たちが最後の点検を行い、打者たちは一人ひとりがコンディションを調節しながら、すべての選手が出場できるように準備する」と伝えた。
記者会見では、日本記者からイ監督への最後の質問として「オリックスは主力メンバーではなく2軍の選手が大部分だったが、負けたことについてどう思うか」という挑発的な質問が飛んだ。
しかし、イ監督は少し笑いながら、「いくら2軍であれ、どの相手と戦っても投手1人が上手く投げれば勝つのが野球だ。WBCは短期決戦であり、一人の投手を攻略できず得点できなければ負けるのが野球だ。(今回は)その投手たちが良かった。言い訳はしたくないが、お互いに知らない状況で戦ったので、その選手たちを知ることができれば、後にはきっと我々も勝つことができるだろう」と適切に答えていた。
なお、韓国代表は東京ドームで行われる1次ラウンド・プールBで、9日のオーストラリア代表戦を皮切りに、10日に日本代表、12日にチェコ代表、13日に中国代表と対戦する。
(記事提供=OSEN)