キム監督は「個人的に江原FCが蔚山現代に勝って4強に入ってほしい。昨年は(江原FCが)蔚山現代戦で4敗だった。もっと頑張ってほしい」と伝えた。
するとチェ監督は、「キム・サンシク監督が執拗なぐらいにお願いしてきた。蔚山現代戦の4戦4敗。もちろん、受け入れられないほどのジンクスではある。キム監督はあまり悩まなくても良さそうだ」と笑った。
ディフェンディングチャンピオンらしく、蔚山現代はすべてのチームにとって“破るべき相手”だった。
“東海岸ダービー”のライバルである浦項(ポハン)スティーラーズのキャプテンを務めるMFキム・スンデ(31)は、「3勝を望む相手」という質問に「ファンが望むチームがあれば、そのチーム相手に3勝できるようにしたい」とし、会場を訪れた浦項ファンにマイクを渡した。その浦項ファンが大声で「蔚山!」と叫ぶと、キム・スンデは「不可能なことはない」と返した。
済州(チェジュ)ユナイテッドのキャプテンであるMFチェ・ヨンジュン(31)も、「(3勝相手は)蔚山現代だ。昨年のチャンピオンであり、自分も(以前)全北現代にいた」とし、“打倒・蔚山現代”を掲げた。
「相手チームで連れてきたい選手はいるか」という質問でも、蔚山現代と全北現代の両指揮官によるバトルは続いた。
キム監督が「隣にいるチョン・スンヒョンが欲しい。ライバルチームだからだ」と笑うと、ホン監督は「古い言葉で“我々のチームを狙う選手はどうにかしてでも連れてきてベンチに座らせろ”という言葉がある。チョン・スンヒョンが良い選手だということを証明しているのではないか。本人が行くかどうか直接聞いてみようか」と、キャプテンにマイクを渡した。
監督からマイクを受け取ったチョン・スンヒョンは、「キム監督は昨年、自分が金泉尚武所属で(メディアデーに)来たときも自分を指名してくれた。感謝する。しかし、ホン監督のそばは離れない」と伝えた。これには蔚山現代のファンが歓声を上げていた。
Kリーグ開幕戦では、昨季優勝チームが相手チームの拍手を受けて入場する「ガード・オブ・オナー」の伝統がある。これが因縁のライバル対決でも行われるかどうかが関心事だったが、ホン・ジョンホは「選手同士で合意されたことはないが、我々も(優勝時に)してもらったので、やることが正しい」と答えた。
これにはチョン・スンヒョンも「拍手をもらえたらありがたく思う」としつつ、「それより重要なのは開幕戦の勝利だ。試合に集中する」と伝えた。
早くも熱気を帯びる2023シーズンのKリーグ。来る25日の開幕に向けてその注目度は日増しに高まっている。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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