サッカー韓国代表ベント監督、外国人監督初の“アウェー北朝鮮戦”より「まずはスリランカ戦」

10月に行われる2022年カタールW杯アジア2次予選の2試合に臨む韓国代表に選ばれたメンバー25人が、10月7日、坡州(パジュ)の国家代表トレーニングセンター(NFC)で合流した。

韓国代表率いるパウロ・ベント監督は、「私が韓国代表の外国人監督として初めて平壌(ピョンヤン)へ行く監督と聞いたが、そのことが試合に及ぼす影響はないと考えている。チームは3日後の試合に集中しており、試合を終えてから次に向けてしっかり準備を進めることが正しいだろう」と、10月10日にホームの華城(ファソン)で行うスリランカ戦に照準を合わせていると語った

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また、「予選2試合とも守備面で気を付けなければならない。が、攻撃でも最善を尽くさなければならない。相手が密集した守備を敷いた場合、最大限シンプルで効率的に試合を進める必要がある。(9月10日の)トルクメニスタン戦の前半30分までのような戦いぶりを見せなければならない」と強調した。

欧州の舞台で目覚ましい活躍を見せるファン・ヒチャン(23・ザルツブルク)についても言及した。ファン・ヒチャンをどう生かすかに注目が集まるなか、ベント監督は「攻撃陣の組み合わせやフォーメーションがどうであれ、チームが用いてきた哲学に基づいて徹するプレーすることが重要だ」と説明した。

そして、負傷から回復したナム・テヒが、11カ月ぶりに代表復帰を果たした。ベント監督も「技術や戦術面で飛び抜けており、空間把握能力も優れている。代表に復帰して良い影響をもたらしてくれるだろう」と彼を称賛した。

(写真提供=韓国サッカー協会)韓国代表パウロ・ベント監督

以下、パウロ・ベント監督との一問一答。

―韓国代表の外国人監督としては初の平壌遠征となるが。

私は、そのことが試合に決定的な影響をもたらすとは考えていない。1週間後に北朝鮮戦があるとはいえ、先に集中すべきは10月10日のスリランカ戦だ。チーム全員がまずはスリランカ戦に向けてトレーニングを進めており、試合を終えてから次の準備を始めることが正しいだろう。

―ファン・ヒチャンが所属チームで活躍を見せている。アジア予選の引いた相手に対し、どのような攻撃陣の組み合わせを考えているか。

どんな組み合わせ、どんなフォーメーションであれ、チームが用いてきた哲学に基づいてプレーすることが重要だ。相手によってそれぞれ特徴は異なり、試合中は常に集中し続けなければならない。予選2試合とも守備で気を付けるべき部分があるものの、攻撃でも最善を尽くさなければならない。

相手が密集した守備を敷いた場合、パスやシュートの正確性を最大限高め、シンプルで効率的に試合を進める必要がある。ゴール前の1対1も同様だ。(9月10日の)トルクメニスタン戦の前半30分までのような戦いぶりを見せなければならない。

(写真=ザルツブルク公式サイト)ファン・ヒチャン

―ナム・テヒの復帰が代表チームにどのような影響を与えるか。攻撃的MFとしての起用を考えているのか。

ナム・テヒのポジションは2通り考えている。攻撃的MFに加えて、もう1つ彼がこなせるポジションがあると思っている。(2018年10月16日の)パナマ戦で4-3-3を用いた際に起用した中央のMF。また、サイドで起用しフリーロール(自由な役割のプレーヤー)としても生かせるだろう。

ナム・テヒが代表チームにもたらしてくれるものは多い。彼は技術や戦術面で飛び抜けており、空間把握能力も優れている。アジアカップに呼べなかったことは残念だが、また素晴らしいパフォーマンスを見せてくれるだろう。

復帰するナム・テヒ

―ここまで2戦全勝の北朝鮮の特長は?

申し訳ないが、この場ではスリランカ戦と関連した質問だけ受け付けている。

―キム・シンウクはどのように生かせると考えているか。

まだ合流して間もなく、時間も残っているため見守る必要がある。トルクメニスタン戦では状況に合わせ後半にキム・シンウクを投入したが、再び見守るべきだろう。

ここに集った25人の選手たちは、それぞれ異なる理由で代表に必要だと判断し、招集した。だが、25人全員に満足できる出場時間を与えることは難しく、私たちとしても思い通りの出場時間を与えられない場合もある。私たちがすべきは、選手たちの特長を把握し今後の試合でどう生かすか考えることだ。

キム・シンウクも活用できる特長や持ち味を持っているが、彼自身も代表チームのプレースタイルに適応しなければならない。今後、トレーニングの様子を見ながら適切に対応していくつもりだ。

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