ただ、チョン会長は選挙で19票の獲得にとどまり、全体6位で落選となった。
憂慮した結果が現実となった。近年のアジアサッカー界では、“オイルマネー”を前面に出した中東勢が威力を大きく発揮している。昨年行われた2023年アジアカップ誘致でも、韓国はカタールに敗れ誘致に失敗した。
チョン会長は今回の選挙前にアジア主要国を回り、支持を訴えたが、結果的に中東勢を超えられなかった。
今回の選挙でもカタールのシェイク・ハマド・ハリファ・アール・サーニー氏が最多40票を獲得。以下、日本の田嶋会長が39票、サウジアラビアのアル=ミセハル会長が35票、フィリピンのアラネタ会長が34票、マレーシアサッカー協会(FAM)のハミディン・アミン会長が30票と続いた。田嶋会長は2015年の初当選以降、今回が3度目の当選となった。
チョン会長はかつて2017~2019年にFIFA評議会委員職を遂行したが、2019年に再選に失敗した。そして今回、4年ぶりに行われた選挙でも再び落選し、苦杯をなめることになった。
国際舞台で失われた韓国サッカーの声を取り戻すというチョン会長の外交力は再び限界を露呈し、失敗に終わる形となった。
一方、2013年にAFC会長に就任したシェイク・サルマン・アル・ハリファ現会長(バーレーン)は単独出馬し、4選に成功した。任期は2027年までで、FIFA副会長職を兼ねる。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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