パドレスでダルビッシュ有と同僚のキム・ハソンをはじめ、強打者のチェ・ジマン(31、ピッツバーグ・パイレーツ)、そして韓国代表初のアメリカ国籍メジャーリーガー、トミー・エドマンの内野手3人が合流した。
そのなかでも、最もネームバリューの高い選手がエドマンだ。
2021年にナ・リーグで二塁手ゴールドグラブを受賞したエドマンは、2022年には打撃でも向上した姿を見せ、OPS0.725、OPS+108を記録した。OPS+は100を基準に、平均以上、平均以下を反映する指数で、エドマンはMLBで鉄壁の内野守備と平均以上の打撃力を持つことで知られている。
韓国人の母親を持つエドマンは、以前から韓国代表チームでプレーしたいという意思を伝えてきた。そして今大会の規定によって、エドマンの思いは成就することとなった。KBO技術委員会もエドマンと会い、出場の意思を確認したという。日本代表に選ばれたカージナルスの同僚ラーズ・ヌートバー(25)と同様のケースといえるだろう。
一方、キム・ハソンは直近の2年間、メジャーの舞台でエドマンと対戦相手として向き合ってきた。
今回の会見でキム・ハソンは、エドマンに関する質問に「私が見たエドマンは、攻撃・守備・走塁が全てできる選手だ。スイッチヒッターなので攻撃でも大いに役立つだろう。塁上でも活発に動き、相手チームのバッテリーも揺さぶることができる。守備は言わずもがなだ。ゴールドグラブを受賞した選手だ。私たちのチームに確実に役立つと思う」と答えている。
キム・ハソンの言葉どおり、エドマンの真価は、その“多才”さにある。