総額基準で最低価格4億2650万ドル以上、マイク・トラウトの契約額を超えるとした者もいたという。
5億ドル以上になるだろうと見込んだエージェントは5人もいたという。11年5億5000万ドルになるという予想まである。このほか、13~14年で5億ドル、12年5億ドルなどの意見もあった。「最初の数字は無条件で“5”だ」と言った者もいたという。
FAと延長契約を通じて4億ドルを突破したのはトラウトが唯一の男だ。歴代2位のムーキー・ベッツが3億6500万ドル。その差がかなり大きいが、大谷はトラウトをはるかに飛び越える準備をしている。
大谷は日本プロ野球を経て、2018シーズンから堂々とメジャーリーグ入りした。進出前には球団相手にプレゼンテーションを要求したほどだ。それほど有力球団は大谷を望んでおり、その中から大谷はエンゼルスを選んだ。「投打兼業」を許容したことが決定的だった。
懸念の声も少なくなかったが、大谷はそれを実力で払拭した。その活躍のほどをここで詳しく紹介することもないだろう。まさにセンセーションそのものだった。
ただ、その割には相対的に「金」は足りなかった。