そもそも、今季Kリーグ1(1部)得点王(31試合17ゴール)の個人タイトルも保有しているチョ・ギュソンは、W杯の前から海外から関心を集めていた。欧州中小リーグのチームはもちろん、中東などアジアの有名チームも後に続いた。
だが、今回のW杯を通じて、チョ・ギュソン自ら“欧州挑戦”に対する意志が確固たるものになった。
例えアジア大陸のチームから良い条件が提示されたとしても、20代前半という年齢で必ず欧州の舞台を挑戦しなければならないという切迫感を感じるようになったわけだ。
チョ・ギュソン自身、ブラジル戦後には「欧州や南米の選手とぶつかってみると、(欧州に)行ってもっと成長したいし、戦いたいという気持ちが大きくなった」と伝えている。
これまで多くの韓国人選手の欧州行きを手掛けた代理人によると、チョ・ギュソンは実際、トルコやドイツ方面から注目を浴びているという。
なかには、DFキム・ミンジェ(26、ナポリ)が過去に在籍したトルコの強豪フェネルバフチェの噂も出ている。これについてキム・ミンジェは、「ギュソンはトルコに行けば成功できると思う。フェネルバフチェは良いチームだし、自分もそこで学んだことが多い。1シーズンを上手く過ごすことができれば、もっと良いチームに移籍することも可能だろう」とポジティブに言及している。
最大のカギは、契約期間が残っている現所属の全北現代が望む移籍金の水準をどれだけ合わせられるかだ。
全北現代としては、看板ストライカーのチョ・ギュソンがチームを離れることになれば戦力の空白は避けられない。
これまで所属した選手の欧州行きに同意したように、本人の成長を促す意味でもチョ・ギュソンの望みを支援する可能性は高いが、同時にそれだけの価値の移籍金を要求する可能性も高い。
チョ・ギュソン側の関係者は12月7日、『東亜日報』との電話取材で「チョ・ギュソンは(ほかの大陸からのオファーもあるが)欧州からのオファーだけに集中しようとしている。パク・チソン全北現代アドバイザーがW杯(現地解説)を終えて帰国してこそ、移籍金を含めた欧州クラブのオファーについて本格的な交渉ができるはずだ」と話した。
パク・チソンは解説者としてカタール現地で韓国代表の後輩の試合を見届けたのに続き、彼らの未来まで悩むようになった。
そんな“W杯スター”のチョ・ギュソンには広告モデルのオファーも殺到しているようだ。スポーツブランドに限らず、多くのメーカーがチョ・ギュソン側にモデル提案をした状態だという。
このほか、各放送局を代表するバラエティ番組も、整ったルックスと優れた活躍で“マンチンナム(“漫画から出てきた男”を意味する韓国の造語)”熱風を起こしたチョ・ギュソンを渉外1順位に置いている。
■【写真】チョ・ギュソンに熱愛説…相手は人気アイドルの実姉?