何より、ソン・フンミンをはじめFWファン・ヒチャン(26、ウォルヴァーハンプトン)、DFキム・ジンス(30、全北現代モータース)と、複数の主力選手が負傷からリハビリ中にある点を考慮しなければならない。
彼ら不在のまま国際Aマッチを行うというのも、冷静に見れば効用性に欠ける。
3人の選手は依然としてチーム練習を100%消化できずにいる。今すぐ国際Aマッチに出場することができない状態だ。初戦まで残り1週間を切ったなか、まずはコンディションを引き上げることがより重要だ。
ベント監督が強化試合を設けなかった理由はほかにもある。それは、この4年間ですでに実戦を十分戦ってきたという考え、あるいは自信があるからだ。
ベント監督は2018年8月の就任から現在まで、徹底して同じカラーのサッカーを完成させることに専念した。
後方から短いパスをつなげて前進し、試合を主導するのがベント監督のスタイルだ。
完成度とは関係なく、確固たるスタイルは構築した。最終メンバー26人、特にベストメンバー11人は自分たちがやるべきサッカーを十分に理解している。そのため、これ以上の実戦を必要としないと見ることができる。
もっとも、すべての選択の是非は最終的に結果で判断される。ベント監督の決定も同様だ。
もしかすれば、直前の強化試合を行わず、休息を取ることを決めたベント監督の判断はW杯で“神の一手”として作用するかもしれない。もちろん、その逆の可能性もある。
なお、韓国代表は11月24日にウルグアイ代表、28日にガーナ代表、12月3日にポルトガル代表と対戦する。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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