ただ、深刻な状態というわけではないようだ。グループステージ初戦のウルグアイ代表戦(11月24日)が2週間後に迫った時点であるため、現時点で無理をせず、最大限回復に集中しているという。
韓国サッカー協会(KFA)の関係者は、「キム・ジンスの状態はかなり良くなった。しかし、まだチーム練習に合流させるほどではないと判断している」とし、キム・ジンスにまだ回復が必要であることを説明した。
キム・ジンスはW杯の過去2大会をいずれも負傷で脱落した苦い思い出がある。
新潟時代の2014年ブラジルW杯では、一度は韓国代表メンバーに正式に選ばれるも、大会直前の足首の負傷で離脱。続く2018年ロシアW杯も、開幕3カ月前に負った左ひざのじん帯損傷で落選を経験した。
その痛みをキム・ジンス本人はもちろん、代表関係者もよく知っている。また、左サイドバックの主力を担うキム・ジンスの実力はすでに証明されているため、11日に実施するアイスランド代表との国際親善試合に強行出場させる必要もない。
12日に最終メンバー26人を発表後、14日にカタール現地に移動して本格的なトレーニングに乗り出すまでは、最大限コンディションをベストに引き上げることが最優先というわけだ。
なお、キム・ジンスのほかではMFコ・スンボム(28、金泉尚武)がチーム練習を外れた。KFA関係者によると、「左ふくらはぎの筋肉が硬直している。負傷とは言い難いが、状態が悪化することを未然に防ぐため、今日は個人で回復に専念させた」という。
キム・ジンスとコ・スンボムを除く残り25人は、パウロ・ベント監督をはじめとするコーチングスタッフとともに、アイスランド戦に向けてチーム練習を行っていた。
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