先立ってソン・フンミンは11月2日、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループD第6節のマルセイユ戦で先発出場するも、前半29分で負傷交代となった。相手DFのシャンセル・ムベンバと空中でボールを競り、相手の肩に顔面を強くぶつけた。
ソン・フンミンはしばらく倒れ、最終的にピッチを離れた。鼻から出血し、目が大きく腫れ上がった様子が見てとれた。
そのアクシデントにファンは激怒している。シャンセル・ムベンバのSNSアカウントの最新掲示物には、2300件以上のコメントが殺到。ソン・フンミンを応援するファンが残した悪質な書き込みが主だ。普段、600件ほどだったコメント数をはるかに超えた。
「私の英雄を返せ」「サッカーは格闘技か」「自分の行動に責任を負え」などのコメントが数多く上がった。
韓国代表にとっても、赤信号だ。カタールW杯が3週間後に迫っている。ソン・フンミンはパウロ・ベント監督率いる韓国代表のキャプテンであるため、なおさらだ。一部からはワールドカップは絶望的との見方も出ている。
一方で英メディア『デイリー・メール』は、ソン・フンミンのワールドカップ出場の可能性を楽観視した。
同メディアは「ソン・フンミンの頬骨が折れた点については皆が憂慮している。しかしソン・フンミンは依然として、マスクをつけてワールドカップでプレーできる可能性はある。これはソン・フンミンの回復にかかっている」と報じた。
◇ソン・フンミン プロフィール
1992年7月8日生まれ。韓国・江原道出身。身長183cm。大韓民国のサッカー選手で、サッカー大韓民国代表キャプテン。小学校と中学校ではサッカー部に所属せず、韓国代表経験のある父ソン・ウンジョン氏から直接指導を受けていた。2010年にドイツ・ブンデスリーガのハンブルガーSVでプロデビュー。その後、2013年に移籍したバイエル・レバークーゼンで2年連続二桁ゴールを披露し、2015年にプレミアリーグのトッテナム・ホットスパーへと移籍。愛称は“Sonny(ソニー)”。