もはやFWファン・ウィジョ(30、オリンピアコス)の“2番手”に留まる存在ではない。韓国代表の主力ストライカーに挙げてもそん色がない。
今季キャリア初のKリーグ1(1部)得点王とFAカップMVPに輝いたFWチョ・ギュソン(24、全北現代モータース)の話だ。
カタールW杯本大会を約3週間後に控えた韓国代表が抱える悩みの一つが、最前線のストライカーだ。
というのも、これまで不動のストライカーとして活躍してきたファン・ウィジョが、W杯目前にして深刻な不振に陥っているからだ。
ファン・ウィジョは10月30日に行われたギリシャ・スーパーリーグ第10節ラミア戦でメンバー外だった。
夏の移籍市場終了間際に遅れてオリンピアコスに加入した後、UEFAヨーロッパリーグ(EL)含め公式戦10試合で未だノーゴールと沈黙し、最近では2軍行きも噂されたほどだ。
ファン・ウィジョは9月の国際Aマッチ2連戦(コスタリカ代表戦、カメルーン代表戦)でもパフォーマンスの低下が目立った。彼は韓国代表の攻撃の核を担うFWソン・フンミン(30、トッテナム)、FWファン・ヒチャン(26、ウォルヴァーハンプトン)らサイドの突破力を生かすうえでも、重要な役割を果たさなければならない。
そんななか、チョ・ギュソンの台頭ぶりは韓国代表にとって申し分ない“慰めの種”だ。