まず、ホームユニホームは「トッケビ(鬼)」に着眼したデザインとなった。強烈なレッドがベースとなり、すっきりとした統一感を演出している。
これまでサッカー韓国代表を象徴してきた虎の縞模様を形象化した波模様のパターンは、肩の部分に加わった。
一方、アウェーユニホームは「天」「地」「人」の調和を象徴する韓国の伝統紋様「三太極」を再解釈したデザインに。青、赤、黄色のパターンをユニホームの全面にちりばめ、虎のような猛々しい模様を連想させた。
また、ナイキの最先端技術素材プラットフォーム「Dri-FIT」ADVを適用し、リサイクルプラスチックペットボトルから抽出した100%再生ポリエステルで製作され、環境に及ぼす影響も最小限に抑えた。
同日のイベントで実際に着用した選手たちは、新ユニホームに満足感を示した。
ファン・ヒチャンは「ホームユニホームを着て良い機運を得て、韓国代表に良いことが訪れてくれればと思う」とし、「“鬼”と“虎”と言えば、どんな相手にも恐れることなく立ち向かうイメージがある。ユニホームを鎧のように着て試合に臨みたい」と強調した。
アウェーユニホームを着用して登場したチ・ソヨンは、「こんなに多様なカラーは初めてだ。ユニホーム全面に三太極のデザインが施されただけに、韓国の選手としての自負心をより強く持ちたい」とし、「ホームユニホームのときは虎の踊りを、アウェーユニホームは三太極にふさわしい踊りを披露したい。最近はダンスの練習をたくさんしている」と笑顔で語った。
「汗がすぐ乾く感じがする」と笑いながら話したチョ・ギュソンは、「実際、オンラインで(新ユニホームを)見たときは少し疑問があった。ただ、直接ユニホームを見ると実物の方がはるかに良い。ファンの前で早くこのユニホームを着てプレーする姿をお見せしたい。通気性はもちろん、動くときに楽な部分が確実にある」と説明した。
直接着てはいないものの、選手たちが着用する姿を見たベント監督も、「多彩なカラーとデザインだ。ホーム、アウェーともに良いデザインをしている。韓国ならではのダイナミックなパワーが込められたと思う。この新しいユニホームが選手たちに良いエネルギーをもたらしてくれることを願う」と喜びをあらわにしていた。
なお、韓国代表は今月の国際Aマッチ期間にコスタリカ代表(23日)、カメルーン代表(27日)との国際親善試合を国内で行う予定だ。
また、来る11月のカタールW杯本大会では、ポルトガル代表、ウルグアイ代表、ガーナ代表と同じグループHを戦う。