Kリーグを管轄する韓国プロサッカー連盟は、去る6月19日にKリーグ1(1部)第16節の水原三星(スウォン・サムスン)ブルーウィングス対FCソウルが行われた水原ワールドカップ競技場において、サポーター間で発生した暴行事件に関する後続措置を発表した。
当時、試合前に水原三星のユニホームを着た数人のサポーターが、FCソウルのユニホームを着たサポーターを取り囲み、暴行を加える事件が発生した。
連盟はFCソウルサポーターに暴行を加えた水原三星サポーター1人に対し、Kリーグ全スタジアム永久出入り禁止処分を下した。
また、暴行の加害者が所属する小団体に対しても、団体の解散及びスタジアム内における集団活動禁止を課した。
このほか、事件当時、暴行現場の周囲にいた複数の人員のうち、今後警察の捜査を通じて「暴行ほう助」や「被害者への威嚇行為」をしたことが確認された人に対しても、スタジアム出入り禁止処分を下すことで決定した。
連盟は、水原三星に加害者の出入り禁止処分と関連した本人の同意書を提出してもらう義務を課した。
また、今後のホームゲームにおける警護人員の増員や、スタジアム外郭のパトロール、シーズン残りのホームゲームにおける、アウェーチームのサポーターに対する歓迎メッセージの掲示、応援文化改善メッセージの常時表示などの義務も課した。
連盟は今後、Kリーグ内の暴力的な応援文化の根絶に向け、スタジアム出入り禁止や刑事告発などの強力な措置を執る一方、健全かつ成熟した応援文化の定着のため、各クラブとともに努力していくことを明らかにした。
なお、水原三星には名古屋グランパスから加入した元日本代表MF齋藤学(32)や、元川崎フロンターレ、ジェフユナイテッド市原・千葉、ツエーゲン金沢、ロアッソ熊本のFW安柄俊(アン・ビョンジュン、32)、元清水エスパルスのDFイ・キジェ(31)など、Jリーグに縁ある選手が多数所属している。
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