釜山をはじめ全国各地からファンが競技場を訪れた。彼らはキム・ムンファンがボールを取るたびに声を上げて、試合を楽しんだ。試合後はファン・インボムと同じく、多く女性ファンがバスの前でキム・ムンファンを待った。その数があまりにも多く、警備員10人が緊張した面持ちで安全に気を使わなければならないほどだった。まるでコンサート会場を彷彿させる歓声だ。
キム・ムンファンは選手団とともに岐路に着かず、競技場の片隅でサインし、写真を撮ろうとするファンに応えるファンサービス後に大田を離れた。釜山の関係者は「アジア大会以降、キム・ムンファンの立場は変わった。若い女性ファンの熱狂的な支持を受けている。今日もキム・ムンファンのファンだけで、バス2台になったようだ」と話した。
最近、サッカー韓国代表の人気はアイドルのように急上昇している。9~10月のAマッチのチケットが4試合連続で売り切れとなり、公開トレーニングを見ようと激しい競争が起こるほどだ。SNS上でも、サッカー選手らの認知度は以前とははっきり変わっている。Kリーグはいわば“トリクルダウン”の恩恵を受けているわけで、それが2部リーグにまで広がっているわけだ。
(関連記事:観客数が60%も増加!! 韓国Kリーグに“絶好の機会”が訪れた理由)
選手たちには戸惑いもあるが、より責任感を持って選手生活を送るようになった。キム・ムンファンは「本当にありがたい。遠い試合まで見にきてくれると元気が出る。もっと頑張ってプレーしようと思える。できるだけたくさん写真も撮ってサインもしたい」と語った。
(構成=呉 承鎬)