4試合を通じて輪郭が固まった。ポジション争いも整理される雰囲気だ。
パウロ・ベント監督率いるサッカー韓国代表は、10月16日に行われたパナマとの試合を最後に、10月の日程を終えた。
ベント監督は4試合を通じて一貫性のあるラインナップで戦った。ベストイレブンに大きな変化を与えず、骨格を守り、プランAの完成度を高めることに力を入れた。自然に主力の競争構図も整理された。
基本フォーメーションは4-2-3-1だ。
今年9月に続き、10月12日のウルグアイ戦でも同じ作戦で戦った。パナマ戦では攻撃的MF2人を配置する4-1-4-1の布陣を使ったが、後半に同点に追いつかれると、チョン・ウヨン(アル・サッド)を投入してファン・インボム(牙山ムグンファ)を外し、4-2-3-1に戻した。ベント監督がプランAとして心を決めたことを確認できる変化だった。
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ワントップ競争ではファン・ウィジョ(ガンバ大阪)がリードしている。
ファン・ウィジョはレベルの高いウルグアイの守備陣を相手にしても、持ちこたえる力を発揮した。得点まで決め、確実に存在感を示した。
パナマ戦ではライバルのソク・ヒョンジュン(ランス)がスタメン出場したが、目立った活躍はなかった。2列目の選手たちと有機的に動けず、空転した。
ウィングの2つの席は、ソン・フンミン(トッテナム)とファン・ヒチャン(ハンブルガーSV)のものだ。疑いの余地のない不動の主力だ。
キ・ソンヨン(ニューカッスル)とチョン・ウヨンも、確実な主力に分類できる。キ・ソンヨンは説明のいらない代表チームの核心だ。チョン・ウヨンもキ・ソンヨンのパートナーの席を確保した。
4バックは、左からホン・チョル(尚州尚武)、キム・ヨングォン(広州恒大)、チャン・ヒョンス(FC東京)、イ・ヨン(全北現代)の体制で行く見通しだ。
パナマ戦にスタメン出場したCBのキム・ミンジェは、3番手として起用されるだろう。左SBのパク・チュホ(蔚山現代)は、パナマ戦でロシア・ワールドカップ以来久しぶりにスタメン出場し、ゴールを決めたが、攻撃面で威力が足りなかった。
イ・ヨンの存在感も確かだ。新鋭のキム・ムンファンンファンがパナマ戦の後半に出場したが、イ・ヨンに追いつくには物足りなかった。
激戦地はGKだ。チョ・ヒョヌ(大邱FC)とキム・スンギュ(ヴィッセル神戸)がし烈な争いをしている。
ウルグアイ戦はキム・スンギュ、パナマ戦はチョ・ヒョヌがスタメン出場したが、二人とも失点した。
しかし、二人とも目立ったミスはなく、似たようなレベルのパフォーマンスを見せた。
攻撃的MFのポジションも誰が主力となるかわからない。
ナム・テヒ(アル・ドゥハイル)が跳躍するかと思ったが、パナマ戦で致命的なミスを犯し、決定的なチャンスを生かせないことも何度もあった。
そんななかで、初めてスタメン出場したファン・インボムが目立った活躍を見せた。創造的なパスで攻撃に活気を与え、ゴールも決めた。怪我で早期離脱したイ・ジェソン(ホルシュタイン・キール)まで含めると、攻撃的MFの競争は11月まで続く可能性が高い。
(構成=李 仁守)
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