フランスのリーグ・アンで、元韓国代表FWソク・ヒョンジュン(30、トロワ)に人種差別的な発言をしたマルセイユに罰金1万ユーロ(日本円=約128万円)が科せられた。
フランス紙『ル・パリジャン』が12月9日(現地時間)に報じたところによると、フランスプロリーグ機構(LFP)の懲戒委員会がマルセイユに1万ユーロの罰金を科した。
これは去る11月29日、マルセイユの本拠地スタッド・ヴェロドロームで行われたリーグ・アン第15節マルセイユ対トロワの試合中に出た差別的発言に対する懲戒だ。
『AFP通信』やラジオ局『RMC』などによると、マルセイユのスタッフが試合中、ソク・ヒョンジュンに対し「サムライ」「スシ」などと発言したという。
実際、ソク・ヒョンジュンが後半31分からピッチに投入された後、マルセイユ側から飛んだ「サムライが2度もボールを奪ったぞ」「スシを作るんだろ」といった発言をマイクが拾っていた。
トロワは試合後に声明を発表。「あらゆる形の人種差別と外国人嫌悪を糾弾する。ソク・ヒョンジュンが取れるすべての行動を支援する」と立場を明らかにした。マルセイユ側もクラブ内の行動を糾弾し、必要な措置を執ることを約束した。
事件を調査したLFPは、マルセイユに責任を問うことに決定した。ただ、『ル・パリジャン』によると、懲戒委員会は差別的発言をした当事者を明らかにしたり、当該人物に懲戒を下したりはしなかったという。
■【関連】「えっ、そんな理由で?」兵役を免除された20人の韓国芸能人
前へ
次へ