浦項(ポハン)スティーラースのキム・ギドン監督とFWイム・サンヒョプ(33)が“アジア制覇”を宣言した。
浦項は10月20日、全州(チョンジュ)ワールドカップ競技場で行われるアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)準決勝で、昨季ACL王者の蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)と対戦する。
両チームの対戦は“東海岸(トンへアン)ダービー”と呼ばれ、韓国で長い歴史と伝統を誇るダービーとして注目を集めている。
試合に先立ち、19日に行われた前日記者会見には浦項からキム・ギドン監督とイム・サンヒョプが出席。
キム・ギドン監督は「最初の目標はベスト16だったが、選手たちが頑張ってくれたおかげでベスト4まで勝ち進むことができた。あと1試合だけ勝てば決勝だ。韓国を代表して決勝に進むことができる」とし、「ここまで来た以上は決勝進出と優勝に挑戦したい」と“アジア制覇”へ意気込んだ。
また、イム・サンヒョプは「決勝に進むための重要な試合だ。外部では我々を劣勢とみる見方があるだろうが、サッカーはチームでするスポーツ。我々はどのチームよりも強固だ。必ずファンの皆さんに感動をもたらせる勝利を収めるよう準備する」と決意を表した。
以下、キム・ギドン監督、イム・サンヒョプとの一問一答。
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―試合に臨む覚悟は。
キム・ギドン監督「蔚山現代は優れた選手たちで構成されたチームだ。いつも苦しい試合を強いられてきた。リーグ戦では一度も勝利していない。だが、ACLはいかなる異変も起こり得るトーナメントだ。今回の試合にはシン・ジンホとコ・ヨンジュンが出場できないが、“ワンチーム”となって勝利したい」
イム・サンヒョプ「決勝に進むための重要な試合だ。外部では我々を劣勢とみる見方があるだろう。だが、サッカーはチームでするスポーツだ。我々はどのチームよりも強固だ。必ずファンの皆さんに感動をもたらせる勝利を収めるよう準備する」
―先に準決勝進出を決めた後、蔚山現代が相手に決まったが。
キム・ギドン監督「実際、蔚山現代の方が少し負担に感じる相手だ。“東海岸ダービー”はファンが神経をとがらせて見守る試合だ。準備する立場としてはプレッシャーを感じるしかない。しかし、たくさん試合をしてきて蔚山現代のことはよくわかっている。上手くやれるはずだ。蔚山現代はビルドアップでスピード感がある。そのことについては認知しており、準備を進めている」
―ACLで繰り広げられる“東海岸ダービー”はKリーグの競争力を披露できるチャンスとなるが。
キム・ギドン監督「“東海岸ダービー”の位相、ファンの関心が高まっている。ACLでの“東海岸ダービー”が実現したが、今回は浦項でも蔚山でもない他地域で行われる。アジアの舞台で良い試合を見せられればその位相はさらに高まるだろう」
―2ゴールを決めた準々決勝の試合後にはドーピングテストのため記者会見に出席できなかった。当時の心境は。
イム・サンヒョプ「グループステージで名古屋グランパスに勝利できなかったので、国内で行われる試合ではどうしても勝利したかった。僕が2ゴールを決めて勝つことができて嬉しかった。仲間に感謝すると伝えたい」
―蔚山現代に今シーズン初勝利を挙げるための妙手は。
キム・ギドン監督「いつもファンが“ほかの試合はともかく蔚山現代戦は勝ってほしい”と言ってくださるのに、勝つことができず申し訳なかった。明日の試合を通じて、どのように準備したのかポイントを見ていただけるだろう」
―明日のACL準決勝の後には、Kリーグ1ファイナルラウンド前最後の試合が控えている。
キム・ギドン監督「名古屋戦からの1週間が我々にとって重要な時期だが、次の試合を考える余力はない。一試合一試合で最善を尽くし、環境によって変化を与えようと思う」
イム・サンヒョプ「監督の言葉通り、次の試合を見通すよりも一試合一試合を決勝戦のように考えている。今日も準備を頑張って明日の試合で良い姿を見せたい」
―名古屋戦は勝利したがパスミスやボールコントロールのミスが多かった。
キム・ギドン監督「前回の試合後にも言ったように、前半は簡単なパスミスが出て主導権を奪われた面があった。しかし、後半は我々が準備した通りに上手く行ったと思う。簡単なミスは集中力を維持できれば出てこないだろう。大した心配はしていない」
―ACLは巨額の賞金がかかった大会だ。
キム・ギドン監督「最初の目標はベスト16だったが、選手たちが頑張ってくれたおかげでベスト4まで勝ち進むことができた。あと1試合だけ勝てば決勝だ。韓国を代表して決勝に進むことができる。ここまで来た以上は決勝進出と優勝に挑戦したい」
―蔚山現代で最も気を付けなければならない選手は。
イム・サンヒョプ「蔚山現代は優れた選手を保有しているチームだ。そのなかではヴァコ(ヴァレリ・カザイシュヴィリ)が脅威だと思っている。だが、我々のチームは組織力が良いので、十分に防げるはずだ」
キム・ギドン監督「最高はホン・ミョンボ監督だ。経験も豊富で知略にも長けている。選手も皆良い選手ばかりなので、一人の選手を特定することは難しい。攻撃陣にはヴァコ(ヴァレリ・カザイシュヴィリ)やイ・チョンヨンらがいる。それでも、イ・ドンジュンが出場しないことが我々の立場としては幸いだ。ただ、どのように相手の攻撃を防ぐかは選手たちとよく話し合った。明日は良い試合ができるようにする」
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