韓国代表MFイ・ガンイン(20)のサッカー人生の第2幕はマジョルカで開かれることになった。
マジョルカは8月30日(日本時間)、イ・ガンインをフリーで獲得したことを発表した。契約期間は2025年までとなる。
イ・ガンインは去る29日にバレンシアとの契約を解除し、FA(フリーエージェント)となった。イ・ガンインは2011年7月にバレンシア下部組織へ入団して以降、長く同クラブで成長を続けてきたが、クラブの政策の違いに巻き込まれたことで、主力争いから押し出されてしまった。
結局、イ・ガンインは契約解除発表と同日、自身のSNSを通じて「2011年、私と家族はプロサッカー選手という夢を叶えるためにスペインに来た。バレンシアのアカデミーから学んだことは、私の未来を正しい道に導いてくれるモーターになるだろう。幼少年時代から1軍に至るまで一緒にプレーした同僚、コーチ陣、スタッフたちに常に感謝している。サッカー選手としての情熱を教えてくれたすべてのバレンシアファンの愛情に、無限の感謝の言葉を申し上げる。尊重の意味を込めて別れを告げる」と伝え、バレンシアとの別れを告げた。
ブラジル人FWマルコス・アンドレ(24)の獲得を図っていたバレンシアは最大3人のEU圏外枠の問題に頭を悩ませていた。そこで、同じEU圏外枠で今夏の退団を望んでいたイ・ガンインを放出すべく、彼をFAとする決断を選んだ。
こうした状況で、バレンシアがアンドレを早々に登録すべく、マジョルカとの移籍金一部支給オプションの交渉を放棄し、イ・ガンインをフリーで放出したことは、現地ファンに大きな衝撃をもたらした。
バレンシアを発ったイ・ガンインの行き先はマジョルカとなった。マジョルカ率いるルイス・ガルシア監督が、直接クラブに獲得を要請したという。イ・ガンイン自身、マジョルカのビジョンに惚れたことで、新天地に選択したという。
マジョルカはイ・ガンイン獲得に際し、「イ・ガンインは10歳のときにバレンシアに合流して成長した。彼は17歳でトップチームデビューし、通算62試合に出場して3ゴールを決めた。クラブのすべての構成員に代わって、イ・ガンインが温かな歓迎を受けることを願う」と喜びを表した。
一方、マジョルカにはレアル・マドリードからレンタル移籍で合流した日本代表MF久保建英(20)も所属している。今シーズンは“日韓の至宝”がともに同じクラブで切磋琢磨することになった。
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