韓国代表MFイ・ガンイン(20、バレンシア)の去就をめぐり、周辺の状況が急変している。スペイン現地では有力視されるマジョルカのほか、ウォルヴァーハンプトンが獲得交渉の参戦したというニュースも登場した。
バレンシアは8月26日(日本時間)、バジャドリーからFWマルコス・アンドレ(24)を獲得したことを発表した。
ブラジル国籍のアンドレは、ラ・リーガで最大3人までと定められたEU圏外枠に該当する選手だ。つまり、同じEU圏外枠のイ・ガンインの立場が消えたことを意味する。
バレンシアはイ・ガンインを放出するため、移籍金なしに自由契約(FA)での移籍を許可する手続きに入った。
そこで、同じスペイン国内で日本代表MF久保建英(20)が所属するマジョルカが、イ・ガンインに関心を見せた。
交渉の席で、マジョルカはイ・ガンインが今後ほかのチームに移籍した場合、移籍金の10%をバレンシアに支払う条件を提示した。いわゆるセルオン条項であり、イ・ガンインが成長して年俸が上昇すれば、バレンシアは今回得られなかった移籍金の一部を回収することができる。
ただ、バレンシアがイ・ガンインをフリーで放出する旨が伝えられたことによって、新天地候補が増加する雰囲気だ。
マジョルカ地域紙『ディアリオ・デ・マジョルカ』が27日に報じたところによると、イングランド・プレミアリーグのウォルヴァーハンプトンが、イ・ガンインに最後のラブコールを送ったという。
同メディアは「イ・ガンインがウォルヴァーハンプトンとマジョルカで悩んでいる」とし、イ・ガンインのプレミア進出の可能性も伝えた。
ウォルヴァーハンプトンはイ・ガンインと地道に連携を図ってきたチームだ。継続してイ・ガンインに関心を示してきたなか、移籍期間終盤に移籍金が発生しないことを確認し、最後の交渉に出たものと見られる。
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