バレンシア退団が噂される韓国代表MFイ・ガンイン(20)が、ラ・リーガ内で所属先を変える可能性が出てきた。
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スペインメディア『スポルト』が8月11日に報じたところによると、グラナダがイ・ガンイン獲得に関心を示しているという。グラナダ率いるロベルト・モレノ監督が攻撃力強化のために攻撃的MFを探していたところ、ちょうど移籍市場に登場したイ・ガンインがレーダー網に入った形だ。
グラナダはラ・リーガ内でも相対的に財政が豊かなチームではなく、カメルーン代表MFヤン・エテキ(23)をバレンシアに放出することを検討しているという。
モレノ監督としては、エテキの抜けた穴をイ・ガンインで埋め、攻撃力を強化したい考えのようだ。市場価値で言えばイ・ガンインの方が高いため、エテキを売却した移籍金の一部を支給する案も議論しているという。
グラナダは昨シーズン、ラ・リーガで13勝7分18敗の勝ち点46を記録し、20チーム中9位でフィニッシュした。これは、10勝13分15敗の勝ち点43で13位に終わったバレンシアよりも高い順位だ。
仮にイ・ガンインがグラナダに加わる場合、ラ・リーガでの移籍時に問題として発生し得るEU圏外枠の問題もない。
ラ・リーガではEU以外の国の所属選手を3人だけ登録でき、グラナダは元コロンビア代表FWカルロス・バッカ(34)、ナイジェリア代表MFラモン・アゼーズ(28)と2人のEU圏外枠の選手を保有している。まだ1人分の余裕があるため、イ・ガンインが合流しても登録上の問題はない。
加えて、現在のグラナダには典型的な攻撃的MFやシャドーストライカーがいないため、主力争いの可能性も少ない。モレノ監督はイ・ガンインを確保することで戦術の多様化を狙っている。実際、移籍が実現するとなれば、イ・ガンインはバレンシア時代よりも多くの試合に出場できるだろう。
現在、イ・ガンインはグラナダをはじめレアル・ベティスからも関心を受けている。そのほか、イタリア・セリエAのサンプドリア、イングランド・プレミアリーグのウォルヴァーハンプトンなども、イ・ガンイン獲得レースに参戦したという現地報道が出ている。
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