「監督としての成績にもプレッシャーを感じるが、非難を受けてでも若い選手を育てることも義務だと思う」
東京五輪に出場中の野球韓国代表のキム・ギョンムン監督は、オリンピック選手選考の後、国際大会の経験が少ない若手選手たちを起用した理由についてこう説明した。
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韓国代表は今回のオリンピックに先立って、若手投手を多数選抜した。チェウォンジュン、コ・ヨンピョ、パク・セウン、ウォン・テイン、キム・ミンウらが初めてA代表に合流した。新人のイ・ウィリとキム・ジンウクも入った。彼らはいずれも国際大会経験が不足していたが、最近リーグで大活躍していた選手たちだった。
彼らは生涯初のオリンピックの舞台で期待に応え、マウンドを守っている。去る7月31日のアメリカ戦は敗れたが、国際大会デビューを果たしたキム・ミンウ、キム・ジンウク、パク・セウンは可能性を示した。
先発のコ・ヨンピョは4.2イニング4失点と振るわなかったが、キム・ミンウ(1.2イニング)、キム・ジンウク(0.2イニング)、パク・セウン(0.2イニング)とつながった投手陣は無失点で、アメリカ打線を抑えた。敗れたものの、慰めにはなる投球内容だった。
続く8月1日のドミニカ共和国との試合では、イ・ウィリが活躍した。先発した彼は5イニングを消化し、9奪三振、3失点で国際大会デビューを成功裏に終えた。主な武器であるチェンジアップを効果的に使用した。イ・ウィリの登場は、左腕エースの存在に飢えていた韓国にとって一筋の光となった。
8月2日に再び対戦したイスラエル戦では、キム・ミンウが4.1イニング1失点の好投を見せた。キム・ミンウの好投に支えられ、韓国はイスラエルを相手に10-1の7回コールドで圧勝した。7月31日のアメリカ戦にリリーフしたキム・ミンウは今大会、先発とリリーフを行き来しながら活躍を見せている。
今回の韓国代表チームには、リュ・ヒョンジン(トロント・ブルージェイズ)、キム・グァンヒョン(セントルイス・カージナルス)のように、これまで韓国の柱であった“特級エース”がいない。そのため東京五輪での成績に疑問符がついたりもした。
しかしキム・ギョンムン監督は、国際大会の経験が多いベテランよりも、若手選手たちの成長と将来に焦点を当ててマウンドを構想した。苦肉の策ではあるが、将来まで見通した。
活気のある若手選手らは、試合を行うほどに勢いに乗ることができる。彼らの成長は、本日(8月4日)19時から行われる日本戦はもちろん、東京五輪の最終成績にも直結する。
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