韓国でも誰も彼に注目していなかったはずだ。世界ランキングは38位の上、これまで国際大会で特筆すべき成績を残せていなかったからだ。
昨夜、一躍東京五輪の主人公に躍り出たのは、バドミントン男子シングルス韓国代表のホ・グァンヒ(26)だ。
ホ・グァンヒは7月28日夜、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザで行われたバドミントン男子シングルス1次リーグ最終戦で、世界ランク1位の桃田賢斗(27、日本)を2-0(21-15、21-19)で下し、ベスト8へと駒を進めた。
日本が誇るスタープレーヤーの予選敗退が、日本列島に与えた衝撃は尋常ではなかった。
ホ・グァンヒは同日の試合、第1セット中盤まで桃田にリードを許していたが、15-21で逆転に成功。第2セットは19-19と拮抗した試合を見せていたが、素早いネットプレーで1点を挙げたあと、桃田のヘアピンショットがネットに引っかかり、21-19の痛快な勝利を収めた。
ジャイアントキリングを起こしたホ・グァンヒは、五輪デビュー戦の7月26日、世界ランク88位のティモシー・ラム(23、アメリカ)を2-0(21-10、21-15)で下し、幸先のよいスタートを切っていた。
桃田に勝利を収めた直後、ホ・グァンヒは「誰も私が勝つと思っていなかったですよね」と話し、明るく笑った。「桃田選手はかなり挫折しているようだ。本人も予想外だっただろう」と述べた。
続いて、「桃田は世界ランク1位で、私はかなり低い。挑戦者の立場で1セットは取ってみようという考えで臨んだが、うまくいった」と勝因を説明。「誰が見ても桃田が勝つ試合だった。私は挑戦者の立場でプレーした。相手に比べて私は失うものがなかった。どうなっても損はないと思って頑張ったが、うまくいった」と喜びをあらわにしていた。
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